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乾電池の編集履歴

2020-02-14 02:51:51 バージョン

乾電池

かんでんち

恐らく一次電池で一番普及しているタイプ。

概要

電解液を固体に染み込ませて担持させ、扱い易くした一次電池である。


単1~5、ボタン電池、コイン型、9Vの006P電池などがある。


ちなみに、乾電池の色は性能区分を表す。赤は長寿命、黒は超高性能(長寿命かつ高性能)、金は超々高性能、である。かつては、標準性能の黄色、高性能の青色、が存在したが、現在、日本国内で新品を見ることはまず無い。


一般的な用途用としてマンガン乾電池と、アルカリマンガン乾電池が主に流通している。「金色」はアルカリ電池しか存在しない。マンガン電池とアルカリ電池は寿命が極端に違うため、混用する(同一回路上に入れる)と液漏れの危険性が高まるため混用は厳禁である。

ボタン型・コイン型はリチウム乾電池が現在の主流である。筒型のリチウム乾電池も存在するが、起電力がやや高く、新品の頃は公称1.5Vに対して回路接続時(スイッチを入れた時)に一瞬2.0V近い電圧をかけてしまうため、ストロボなど大電力を要する用途以外には推奨されない。


なお筒型乾電池の代わりとして使える乾電池型二次電池(充電池)も存在する。日本では、ニッカド電池ニッケル水素電池が一般的。海外ではアルカリ二次電池も存在しており、一部輸入されている。

これらは最初こそ充電器とのセット購入により高くなるが長い目で見るとコストは安くなる。


乾電池の歴史

現在の乾電池を発明したのは、明治時代の時計技師、屋井先蔵(やい さきぞう)という日本人である。

先蔵は1885年に自ら発明した電気時計の動力源だった液体電池(湿電池)が寒冷地で凍結して使い物にならないのに不満を持ち、乾電池の開発に着手。2年後の1887年に「屋井式乾電池」の発明に成功した。しかし、当時の特許申請料は高額で、貧しかった先蔵は特許を取得することが出来ず、その間、乾電池の価値を知った外国人が自分が発明したと主張したため、先蔵が乾電池の最初の発明者であることを、長い間多くの人が知らなかった(現在も知らない人が多い)。結局、先蔵が特許を申請できたのは発明から6年後の1893年である。


今では…

現在ではあちこちの店舗でこれでもかと言うほどに販売されており、ハッキリ言って作り過ぎている状態である。

特に2000年問題が取り沙汰された1990年代末、場合によっては停電もありうる(実際には全く無かった)と大騒ぎになった結果停電対策用に(懐中電灯など照明、ラジオ用)事前に大増産され、以降値崩れし、多少調整されたものの従前とは明らかに異なる数量ベース(今の流通量)が定着してしまっている。


2011年東日本大震災直後は、国民の防災意識の高まりから日本全国あらゆる店の乾電池という乾電池が品切れしたが、災害のある無しに関わらず常日頃から備えをしておくべき品物である。勿論、使用期限があるため大量に買い込めばいいというものではなく、期限内に普段の生活で自分で使いきれる量+少量の保存分を考えて買うのが理想。乾電池に限らないが、他の人の買い分が無くなる程買い占めてしまうのは無駄遣いかつトラブルの元となるのでやめるべきである。


ラジコン、ミニ四駆、ストロボ、アクティブスピーカーなど、日常的に大電力を常用する乾電池機器があるのであれば、充電できる乾電池型二次電池を導入した方が安上がりである。


Amazonなどで輸入品のアルカリ二次電池の機器を販売しているが、アルカリマンガン乾電池とアルカリ二次電池は別物であり、アルカリマンガン乾電池を充電すると充電できないばかりか液漏れ・発火・破裂など危険なことになるため厳禁


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