純喫茶とは、喫茶店の形態の一つである。
概説
酒類のメニューを扱い、夜はバーと化す洋喫茶などと区別するための表現であった。
近年では殆ど使われなくなったが、老舗の喫茶店の名称などに、その名残が見受けられる事もある。
それ故、昭和レトロな雰囲気を醸したい場合には、逆に効果的な表現といえる。
2000年以降、スターバックスコーヒーをはじめとしたフランチャイズカフェの進出をきっかけに、カジュアルで目新しさを主軸としたカフェを倦厭する昔ながらのコーヒー愛好家により、再び昭和の純喫茶が注目を集めている。
そのメニューも酒類はもちろん、フードメニューも提供するものをトースト等の軽食に絞り、ドリンクメニューはコーヒーや紅茶を充実させてジュース類は数点に留めるなど、兎角喫茶を楽しむことを最重視した傾向が強い。
中にはコーヒーしか出さないくらい、何処までもコーヒーに入れ込んだ上級者向けの店舗さえ存在する。
こうした日本面丸出しなコーヒーへの情熱は、昨今海外にまで波及しており、「濃厚なブラックコーヒーをじっくり味わおう」という趣向が海外のコーヒーマニアの間で広がりつつあるという。
余談
確かに色々と変な誤解をされそうな表現ではある。