概要
発売は1998年で、レトロスクーターとしては後発であった。
ライバルがベスパやランブレッタのようなイタリア製スクーターを真似ていたのに対し、本車はラビットやシルバーピジョンのような国産の旧式スクーターをイメージしてデザインされた。
カウル一体の固定フェンダーや角ばったリア周りなどは、その表れである。
カラーバリエーションが豊富で、限定車を何度も発売している。
中でも2000年に発売された「スケルトン」は、外装の一部を半透明で成型した珍しいモデルであった。
これはiMacに触発されたものと思われ、同様のモデルはライブディオにも設定された。
構造的にはタクトがベースであり、事実上の兄弟車である。
そのため2ストロークエンジンを搭載していたが、前年の1997年にホンダは2ストロークの廃止方針を打ち出しており、登場時点で寿命は限られていたと言える。
2002年に生産終了と、レトロスクーターの中では短命であった。