概要
『ウルトラQ』の大ヒット後、円谷プロが次回作用に考えていた企画案の一つ。
企画書によると「常識を越えた事件を専門に扱う科学特捜隊」と彼らに協力する正体不明の宇宙人ベムラーが設定されている。
烏天狗に似た宇宙からやって来た正義の怪獣ベムラーが事故で命を落とした科学特捜隊のサコミズ隊員と融合し、次々と現れる怪獣や侵略宇宙人と戦うというものだった。
しかし監督の円谷英二が「それじゃ怖いから、もっと優しい顔の怪獣に…いや、スーパーヒーローを主役にしよう」という意見を出し、関係者から「敵怪獣との区別がつきにくい」「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘があったことで正義の怪獣路線は没となり、以後『レッドマン』を介して『ウルトラマン』へと変わっていった。