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セキュリティ対策ソフトの編集履歴

2020-05-15 16:51:10 バージョン

セキュリティ対策ソフト

せきゅりてぃたいさくそふと

パソコンにインストールし、ウィルスを監視・駆除するためのソフトウェア。アンチウィルス、ワクチンソフトとも呼ばれる。

概要

パソコン内に侵入した不正ソフトを検出・監視・駆除するためのソフトウェア。アンチウィルス、ワクチンソフト、アンチスパイウェアなどと呼ばれる。


Windowsにおけるセキュリティ対策ソフト

Windows XP時代はセキュリティ機能が十分ではなく、Windows環境においては必須とも言われた。マイクロソフトも2005年にGIANT AntiSpywareを買収し、翌年からWindows DefenderとしてXPに組み込んでいる。セキュリティ対策ソフトがOSの標準機能になったわけである。


しかし、(Windows Defenderを含めて)アンチウィルスソフトも完全ではなく、環境を常に最新バージョンに保つ、危ないWebページにアクセスしない、怪しいファイルをダウンロードしない事などの方が重要である。いくら性能が良いセキュリティ対策ソフトを入れたところでも、管理方法が雑では意味をなさない事はよく覚えておいてほしい。


注意

セキュリティソフトは同時に使用すれば、互いに競合や干渉などを起こし、パソコンを不安定にさせるので要注意。サードパーティのソフトを導入する場合はWindows Defenderをオフにした方がよい。


またWindowsも最新バージョンのWindows10ではセキュリティの機構がスマートフォン寄りに進化しており、アプリケーションそのものをサンドボックス化するために、Macと同様にセキュリティソフト自体が不要になりつつある。Windows10では基本的にWindows Defenderで充分である。


Windows以外のセキュリティ対策ソフト

Linuxはソフトウェア構成の自由度が高いので、構成次第では安全性が高いシステムを作れるが、知識の少ないユーザーはセキュリティホールを作りやすい。Windowsに比べれば不正ソフト自体の数は少ないが、セキュリティ対策ソフトの必要性が無いわけではない。


macOSではセキュリティの仕組みが(かつての)Windowsに比べると非常に強固であり、セキュリティ対策ソフトの導入は基本的には不要と言われる。逆にサードパーティのセキュリティ対策ソフトがセキュリティホールになることもあるので、不用意に入れないほうがいい。ただしWindowsユーザーに不正ソフトの入ったファイルを渡さないため、ファイルの受け渡しの際事前に対策ソフトでスキャンするなどの使い方をするユーザーもいる。


Android OSではGooglePlayStoreでダウンロードのみの場合はセキュリティ対策ソフトの導入は基本的には不要だと言える。ただし、野良apkをダウンロードする場合はそれがウイルスソフトであることが多いので必要である。また、WindowsPCにつないだことのあるUSBを使う場合もウイルスが存在する可能性がある。セキュリティを大切にしたいユーザーはGooglePlayStoreからダウンロードし、Googleドライブ経由でデータを共有しよう。


iOS/iPadOSでは、基本的に不要であるが、https対応していないサイトや有名でなくで悪質なサイト運営者のサイトではウイルスが報告されている。ただし、これらを避ければ安全である。


GoogleChromeOSでは、現在はウイルスは発見されていないが、シェアが低いことや自由度がmac OSXより低いためであることがあげられる。将来的にウイルスが作られる可能性もあるため、情報を集めることが重要である。


検出方法

大きく分ければ3種類ある。

ブラックリスト型

ウィルスをパターンファイルと照らし合わせて検出する。市販されている製品の9割以上はこれ。ユーザーは特にこれといった操作をしないでいいため、楽である。

なお、パターンファイルを用いるため、パターンファイルのないウィルスは検出できないのが欠点。

ホワイトリスト型

ブラックリスト型と対をなす方法。こちらは全てのプログラムをブロックし、安全性が確認できているプログラムだけをホワイトリストに追加する。

なお、実行できるのはホワイトリストに登録されているプログラムだけなので、安全性が高い。

しかし、パソコンに関する高度な知識が必要になるため、初心者向けではない。

次世代型

攻撃側の手法が進化しすぎて、従来のパターンマッチングだけでは検出が追い付かなくなってきたために、既存企業も含めてAIを用いた機械学習を用いたり、全てのプロセスを監視する従来とは別の手法に移りつつある。性質上、法人向けの製品がほぼ全てで一般には出回っていないが、有名な企業でもかなり普及していたりと意外に動きが早かったりする。


種類

ブラックリスト型

デベロッパー  特色
AviraFree版のアンチウィルスが存在する。業界の中では古株で検出率も高い
Avast無料のアンチウィルスの中ではAviraに次ぐ検出力を誇る
AVG無料アンチウィルス御三家。昔はこれを入れておけば大体間に合っていた
BitDefender検出率はトップクラス。ZEROスーパーセキュリティの中身
SymantecNortonでお馴染みの老舗メーカー。検出率も高く動作も軽い
kaspersky検出率の高さもさることながら、セキュリティの啓蒙にも力を入れている
McAfee古株のセキュリティソフトメーカー。実力はSymantecと同等位
マイクロソフトWindows Defenderを自社からも出している。最近は謹製のWindows Defender ATPで十分らしく、法人向けで外販も始めている
ソースネクストZEROウイルスセキュリティ、ZEROクラウドセキュリティ、ZEROスーパーセキュリティを販売
ESET日本ではキヤノンと共同で販売している。日本国内で人気があるメーカー
トレンドマイクロウィルスバスターでお馴染みの国産メーカー
ソフォス古株のメーカーで2017年頃に有力ベンダーの買収に成功した
Malwarebytes新興のメーカーだが、マルウェアの検出では大手すら凌駕する

ホワイトリスト型

デベロッパー    製品名特色
PC PitstopPC MaticPCチューニングとセキュリティの両方の機能を備えている
ハミングヘッズDePホワイトリスト型では国産メーカー最古参
Blue Planet-worksAppGuard新興の国産ソフトウェア。スタンドアロン版もある

次世代型(※今のところ法人向けのみ)

デベロッパー  特色
Carbon Black世界的にも最強クラス
Cylanceアンチウィルスのみ個人向けもあるが日本は販売未定
SentinelOneCarbon Blackに次ぐ性能があるといわれている
CrowdStrike日本の有名企業も利用している
Cybereasonソフトバンクが出資している。RansomFreeを無償で提供
ソフォス商品名、InterceptX
FFRI唯一の国内メーカー。一般向けにも販売がある

関連項目

コンピュータウイルス

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