パオ

ぱお

日産自動車が1989年より限定で製造販売した小型自動車である。Be-1（1987年）に続き、初代マーチ（K10型）をベースとした同社のパイクカー・シリーズの第2弾であった。

概要

1989年、Be-1に続くパイクカーの第2弾として発表された。

ベースはBe-1同様K10型マーチ。

Be-1で不評だったハンドルの重さは、パワステの標準装備と細めのタイヤの装着により改善されている。

まるでスーツケースのような凹凸のあるボディや上下で別に開くハッチバックなど、デザインは往年のフランス車をほうふつとさせるレトロなものだが、ボディパネルには新素材や新工法などがふんだんに投入されている。

1990年の販売終了後、パイクカー第3弾としてフィガロが販売されている。

1987年に発売されたパイクカー第1弾のBe-1は予想以上の人気によって2か月で完売したのに対し、パオは3か月の受注分を生産する手法を取った。

その結果、約5万台の受注を獲得し納期は最長で1年半に達する人気っぷりとなった。

1990年にすべての生産が完了した。