概要
1989年、Be-1に続くパイクカーの第2弾として発表された。
Be-1で不評だったハンドルの重さは、パワステの標準装備と細めのタイヤの装着により改善されている。
カラーは、アクアグレー(水色)、オリーブグレー(薄緑色)、アイボリー(クリーム色)、テラコッタ(薄赤茶色)の、地球上の天然色をイメージした4色が設定された。
まるでスーツケースのような凹凸のあるボディは2CVやルノー4など、デザインは往年のフランス車を彷彿とさせるレトロ調なものだが、ボディパネルには新素材や新工法などがふんだんに投入されている。
1990年の販売終了後、パイクカー第3弾としてフィガロが販売されている。
車名の由来は、モンゴル高原の遊牧民の移動式住宅ゲルの中国語読み「パオ(包)」によるものである。
販売実績
1987年に発売されたパイクカー第1弾のBe-1は予想以上の人気によって2か月で完売したのに対し、パオは3か月の受注分を生産する手法を取った。
その結果約5万台の受注を獲得し、納期は最長で1年半に達する人気っぷりとなった。
1990年にすべての生産が完了。