裸詣り

はだかまいり

お詣りの形式をとる裸祭りのこと。「上野間の裸まいり」などが有名。

概要

裸祭りの一種で、神様にお詣りすることが目的となっているものをいう。

日本各地にさまざまなバリエーションが存在する。

外で裸になるので、参加者は男性に限られていることが多い。

ただし、「裸」とはいっても「全裸」ではなく、褌一丁になるのが一般的である。

また、宮崎県の「青島裸まいり」など一部の裸詣りでは女性も参加することができるが、女性の場合は上下に下着を着た上でそれをしっかり覆う服を着るので、裸の要素はほとんどない。

なので、上の画像のような光景を実際に見ることはできない。

そんななかにあって、愛知県知多郡美浜町の「上野間の裸まいり」は本当に「全裸」でおこなわれることで有名であった。この裸詣りでは、元旦の未明に16～22歳の地元の男子がみなフルチンになり、街中を走り抜けて海辺で禊をおこなっていた。

もちろん真面目な行事なのだが、なにせ参加者の男子たちは本当にチンコ丸出しであり、それをブラブラさせながら走るので、その光景に笑いをこらえきれない人も多かった。恥ずかしがって手で隠したりするのはみっともないと言われていたためか、意外にもほとんどの男子は股間を全開にしていたのである。

見物客のなかには、知り合いや同級生を見に来る地元の若い女子たちもいたので、男子にとっては女友達やクラスの女子にもチンコを見られることになる嬉し恥ずかしのお祭りであった。

テレビ局が取材に来ることもあり、全裸で丸出しのままで若い女性リポーターにインタビューされるという恥ずかしい目にあった人もいるらしい。

正月のワイドショーでも時々紹介されていたが、その際の映像では股間がモザイクや赤い丸で隠されるのが普通であった（一度だけ修正無しで放送されたこともあるらしい）。

しかし、2000年代には知名度が高まったことで県外からカメラマンが集まるようになり、裸詣りの様子を撮影した無修正の映像が毎年インターネット上に出回るようになった。

それだけならともかく、そうした映像のなかには参加者たちのチンコがどアップで映されているようなものが多く、ゲイ向けのポルノ動画として流通していたので、さすがに問題視された。

そのため、2009年以降は褌を着用して街中を走り、海辺でだけ全裸になる形式を採用している。