概要
特徴としては『一人の人間に対して複数の人間が好意を寄せている』、『好意を寄せている側は一途』、『好意を寄せている側は恋敵が多くいることを知っているが、それで極端な修羅場になったりしない』等の状態のまま結末を迎えること。要はご都合主義である。
このエンディングでは恋愛関係が重要であるため、自然使われるのはアダルトゲーム(エロゲー)や恋愛シミレーションゲーム(いわゆるギャルゲー・乙ゲー)に限られてくる。言葉本来の意味通りなら男性一人に対して女性複数なのだが(実際それが一番多いのだが)、男女逆の場合や全員同性という場合もある。漫画においても、複数の相手から好意を寄せられるというハーレム展開自体は別に珍しいことでも無い。しかし大抵は最後までに一人にしぼるか、始めから本命がいるため『ハーレムエンド』というのは珍しい。
これはある種夢のような話ではあるが、日本では当然倫理的にも法律的にも許されない。よってたとえご都合主義のエロゲーであってもこのようなエンディングは基本的に話の本筋とは別のおまけ扱いである。もちろん最初からない場合も多い。
ただし、元々原作には無くてもアニメ化の際にハーレムエンドを作ってお茶を濁すというケースも見られる(マルチエンディングゲーム原作の場合、主人公をどのヒロインとくっつけるか判断が難しいため)。
語源はトルコ語で女性の居室を指す『ハレム』。原義は『立ち入り禁止の場所』。イスラム世界では夫や子供、親戚以外は立ち入り禁止の女性専用部屋があり、一夫多妻も当たり前であったことからこの言葉に繋がったと思われる。
タグとしては原作でのハーレムの有無に関わらず、それを連想させるイラストにつけられる。