概要
別名:アフリカタマゴヘビ。
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナメラ科に属する蛇の一種。地中海沿岸・砂漠・降雨林を除くアフリカのほぼ全域に分布する。全長80~100cm。その名の通り、鳥の卵を食べることからそう呼ばれている。体色は灰色や緑褐色、淡褐色等で、地域や個体による変異が大きい。毒牙の無いヘビは沢山いるが、タマゴヘビは歯が1本もない。彼らは鳥の卵が好きすぎて、卵を食べるのに不要な歯が退化してしまった。では、どうやって食事をするのかというと、文字通りの「丸呑み」である。飲み込んだ卵は、食道を通る時に喉にある突起でヒビを入れ、体をよじって体内で押し潰す。そして中身だけを胃に流し込み、殻は口から吐き出す。しかし鳥が卵を産む時期は、1年のうち数か月程度。無毒で戦闘力も低いタマゴヘビは、それ以外の時期は水しか飲まず、ひたすら天敵から逃げ回りながら、絶食に耐える。天敵に襲われた際には「シューシュー」という音で威嚇する。