クリスチーナ・マッケンジー(Christina Mackenzie)は、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する架空の人物。
(声:林原めぐみさん)
地球連邦宇宙軍中尉。
ニュータイプMSの開発を行っているG-4部隊のテストパイロットである。
愛称はクリス (Chris) 。
年齢は21歳。
宇宙世紀モノでは珍しい女性の専任ガンダムパイロットであり、同時にシリーズ通してほぼ唯一、新型ガンダムのパイロットにも関わらず主役でないキャラクター。
概要
高校卒業後の宇宙世紀0076年9月連邦宇宙軍士官学校入学。
0078年に首席卒業。
在学中から戦闘機のパイロットを目指し、配属先にはエリート部隊である戦技研究団を希望、配属とほぼ同時に一年戦争が勃発した。
新米らしからぬ操縦技術を買われて宇宙軍統合技術研究本部麾下の試験部隊に入る。
その後試験部隊は再編成されG-4部隊となりアレックスの先任パイロットに抜擢された。
機体の調整を担当する「シューフィッター(個々人の足に合わせた靴を作る製靴職人の意味から)」として、ガンダムNT-1の調整を受け持つ。
主人公アルフレッド・イズルハの幼馴染でもあり、お互い隣の家に住んでいた。
容貌・性格とも正に「隣のお姉さん」と言うイメージ通りの温和な美人。しかし実は見た目に違い気が強く、責任感も強い。
軍務でサイド6リボーコロニーを離れていたが、新たな軍務でガンダムNT-1と共にリボーコロニーに里帰りすることになり、アルと再会する。
また、アルの家を監視に来ていたバーニィを泥棒と間違えてバットで殴り昏倒させてしまった縁で知り合いになり、互いに仄かな好意を抱くようになる。
リボーコロニー内にてケンプファーによる連邦軍秘密工場襲撃時に、ガンダムNT-1を起動させ、チョバムアーマー装甲を破壊されるがそれによって使用できるようになったガトリングガンによって辛くも撃破。
その後弾薬の補給もままならない状況でザク改の出現に際しても出動。
ブービートラップとヒートホークのダメージで機体は中破するものの、こちらもビームサーベルにより撃破している(ただし、ザク改のパイロットがバーニィであったことやアルがサイクロプス隊に関わっていたことなどは知らないままであった)。
ニュータイプ専用機として開発されたNT-1は反応が敏感過ぎるため、決して低くはない彼女の操縦技術を持ってしても、フルパワーの数分の一の出力でしか運用できなかった。
リボーコロニー内での一連の戦闘によってNT-1の機体は激しく損傷、間もなく終戦を迎えたこともあり、WB隊のアムロ・レイの元へと届けられることはなかった。
かわりに、マグネットコーティングによるガンダムの強化プランが実施されたことになる。
一年戦争が終戦を迎えた後、軍務のためサイド6を離れ、地球へ赴任する。
その際、クリスはその戦死を知らないため、バーニィに対してもよろしく伝えるようにアルに頼んだ。
その後の足取りは不明だが、以下の情報がある。
CD『機動戦士ガンダム・オデッセイ』では、後日談的なクリスのモノローグ(アル宛ての手紙という形式)の中で「自分は軍を辞めるかもしれない」と語っていた。
また、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、第7話の中盤(AE本社の森林浴施設を写したカット)ごろ、クリスに似たアナハイム社員が登場している。
ただし、これは製作スタッフによるファンサービスであり、同一人物であるという確証はない。
故に単なる「そっくりさん」とする見方もある。