概要
読んで字の如く『因果応報』や『自業自得』という形で自分にとって悪い結果を迎えた時に、『そうなってしまった原因は自分の失敗や間違い、過ちなどにある』と、非を認めて受け入れる様子を指す言葉。
『課長島耕作』の方
起源は島耕作が作中で述べたセリフで、より詳しい経緯は下記の通り。
由来
現時点では会長の座にまで成り上がった、主人公の島耕作が部長だった頃。
島は課長だった頃に、因縁のある今野社長のいる福岡の営業部へ異動が決まり、そこで働くことになる。
島は持ち前の仕事に対する正直かつ真面目さで評価を上げて行くのだが、それが気に食わない今野社長は島の足を引っ張ろうとするも悉く失敗してしまう。
オマケに今野は目上の相手にはペコペコと頭を下げるが、部下など目下の相手にはとにかく厳しく、自分で責任は取らずやりたくない仕事は人任せ、自分に非があっても微塵も認めないetc.と、嫌われる要素が多々ありなブラック上司そのもので、彼の下で意欲を持って働く者はいなかった。
そんなある日、本社から社員を大量に解雇することになり、希望者(自主退職)を募った結果、予定していた枠を大きく上回る人数が自主退職を希望。
特に退職してほしくない優秀な人材である程、今の部署を嫌い自主退職を出したということが明らかになった。
加えて、自主退職ではなくクビを宣告された社員たちが「俺達がクビになるなら、今野もクビにしないと納得がいかない!」と本社に連判状で直談判したことで、今野は社長の座を退任となり、その替わりとして島が社長の座に就くことになる。
当然この結末に納得がいかない今野は、島を呼び出し「お前が6人の役員に手を回して、わしを社長の座から落とすように企んだんだろう!! そうまでして社長になりたいのか!!」と、八つ当たりにも程がある暴論を叩きつける。
しかし、島はそれに臆する事こう言い放った。
「今野さん……あなたは自分の情況が悪くなるとみんな人のせいにする」
「"こうなったのは自分に非があるからだ"という発想はあなたの中にはないのですか?」
「もしそれがなかったら、あなたはホントの、バカですよ」
と……
つまり架空・現実問わず、悪い意味でプライドの高い輩(特に謝ったら死ぬ病を患ってる者)であればある程、本記事の「悪い結果になった原因は自分にある」と決して認めず、他者に責任転嫁を行ったり、逆恨みの憎悪を燃やす事が多いという風刺でもあるのだ。