概要
阿弥陀如来への信心が篤く、諸国で寺・橋・道などを造りながら信仰を広め、貴族から庶民まで幅広い層から帰依を受けた。
「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら、布施を得れば自分のものとはせず、貧民や病人に分かち与えては人々への救済に尽力したことから「市聖」または「阿弥陀聖」と呼ばれていた。
46歳の時に比叡山で受戒するが「正式な僧侶になること自体が形式的にすぎない」として、
一生涯僧名を改めず「空也」という名で過ごし、後年に踊念仏や六斎念仏の開祖とされる。
空也上人のイメージ
空也上人の像は、全て一定の姿をしている。
鹿の角の付いた杖(仲良くしていた鹿が猟師に狩られて、その角と皮を身に着けているのだという)。
そして、口から吐き出される、小さな6体の阿弥陀如来。
この阿弥陀如来像は、名号の「南無阿弥陀仏」の一文字ずつを象徴しているのだが、
他に例のない強烈なインパクトを放っているため、pixivでは「口から小さな人(など)を吐く」シチュエーションの絵が見られる。