概要
2014年12月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始し、翌年の2月に完結。作者は七沢またり。
後にKADOKAWAエンターブレインから書籍化。全3巻。イラストは流刑地アンドロメダが担当。
前作の『死神を食べた少女』と同じ世界観で、前作から十年後の別の大陸が舞台となっている。
あらすじ
ホルシード帝国のとある研究施設で、特別な教育と実験を受けていた赤毛の少女・「実験番号13番」。
最後の実験で死亡したかに思えたが奇跡的に息を吹き返した少女はノエルと名乗り、“幸せになりたい”という夢を叶えるためにひそかに逃げ出す。
その後、後継者争いに荒れる領主の兵士となり、人間離れした力と才覚ですぐにその頭角を現す。炎が出る二又の槍を片手に戦いの先には“幸せ”があると信じ、ノエルは戦場を駆け抜ける。
登場人物
- ノエル=ヴォスハイト
主人公。赤毛の少女。年齢は16歳ほど。
飄々として能天気で子供っぽい性格だが、それとは裏腹に物事をかなりシビアに考えていることが多い。また、雨の日だとかなり陰気になる。
元はホルシード帝国の皇帝の主導の下で秘密裏に行われていた“太陽の化身”と称する人間を超越した存在を創る「黎明計画」の実験体で「13号」と呼ばれていた。最後の実験で一人を除き他の実験体仲間と息絶えたと思ったが、墓地に遺棄された後に息を吹き返す。同じ実験体仲間が持っていた絵本の主人公・ノエルから名前を取って「ノエル」と名乗り、幸せになる方法を探すために飛び出す。
- シンシア=エードリッヒ
コインブラ軍の女騎士。
- リグレット=グランブル
ノエル隊の副官。元コインブラ軍近衛兵。
- バルバス=バウ
ノエル隊古参の巨漢。元鉱夫。