地熱発電
マグマにより熱せられた地下水から蒸気を取り出してタービンを回し発電する。自然エネルギー発電の中では大きな出力を得られ、アイスランドのように主力の発電手段となっている国もある火山の付近に適地が多い。
一般的な蒸気タービン発電と比して、蒸気の温度が低く湿っている為、寿命が短く発電量が低く最大でも65メガワット程度しかない。(1メガ未満の発電所も多い)
同種の恒常電源に分類される原子炉の出力が1.1~0.4テラワットの出力であることを比較しても発電量の低さが際立つ。
しかし日本では開発適地が温泉地帯とかぶってしまうため、温泉の湯量減少、温泉の温度低下のおそれがあるとして温泉業者や地域住民の反対を受けることが多い。それでなくても適地の多くは国立公園内などで風光明媚かつ自然豊かな場所が多く、発電所を建てる場所に制限を受ける。
また、日本は元来の地質上場所ごとに成分が異なるため腐食や結晶付着対策を建設場所ごとに素材レベルから専用に設計しなくてはならないため規格化が難しく、建造・維持コストが非常に高い。
一般的なシングルフラッシュ式の発電ではおおむね200度以上の地下水が必要だが、80度程度の熱水でも発電は可能で、この場合は水より低い温度で沸騰する冷媒を使ってタービンを回す(バイナリー発電)。また、マグマに直接水を注入し蒸気を発生させ発電する方法が研究されているが、まだ発展途上の段階である。
他の発電所ほどの厳しい防犯対策を求められないため無人の発電所も存在するが、日本の場合は地下の硫化物等が事故などで噴出した場合、民間人に大量の死傷者が出る大事故へ発展する危険性がある。
この場合、人工の穴であるため収まるのを待つと言ったことも終息する可能性が低く有効な手段等も確立されていないので対象のしょうがない。
このため、他の発電方法に比べより厳しい対テロ、事故防止対策を必要とする。
他の発電所ほどの厳しい防犯対策を求められないため無人の発電所も存在する。