概要
未来日記の所有者の一人にして主人公。通称1st。
桜見市に住む中学二年生。
両親は離婚しており、母の元で暮らしている。
傷つくことを恐れて傍観者に徹しているため現実の友人はおらず、自身の妄想の産物デウス・エクス・マキナとムルムルを友としていた。自らの周囲で起きていることを携帯に記すことが数少ない趣味。そんな彼が、妄想のはずのデウスから未来の分かる日記を受け取ったことから『ゲーム』に参加することになる。
最初に経験した3rd戦で助けられて以来、我妻由乃と行動を共にしている(正確には付きまとわれている)。由乃の熱烈な好意に対しては、理由が分からないために困惑しており、彼女のことを自分がどう思っているのか今ひとつハッキリさせられないでいる。由乃の暴走を止めることを自身の義務としているが、実際は止めるどころか危険な役や汚れ役を押し付ける結果になってしまうことが多い。
性格は一言で表すならヘタレ。由乃に対する煮え切らない態度もそうだが、基本的に臆病で気弱。特に物語序盤ではすぐ相手におびえたり、泣いたりする場面が多かった。また、他人を割とすぐ信用するため、『ゲーム』においては良く騙される。他にも調子に乗りやすいところがあり、最初日記を受け取ったとき、まだ『ゲーム』を知らなかったとはいえ後先考えずに乱用して3rdに気付かれたり、日記の欠点に気付かないまま過信した結果9thに爆殺されかけたり、といった失態を犯している。しかし根本的には優しい性格であり、本当に追い詰められたときには的確な判断や勇気を見せ、何度も『DEAD END』フラグを立てられるも生存している。
日記以外にダーツを趣味としており、常に矢を持ち歩いている。この腕前はかなりのもので、3rd戦以降の多くの戦いで活かされる。
最初ははダメな部分の多かった彼も、日記所有者を始めとする様々な人物との出会いや裏切りを経験して少しずつ成長し始める。そして秋瀬或を始めとする友人もでき、由乃に対する想いも次第にはっきりし始める。また、当初はとにかく生き残ることを第一とし、『ゲーム』の優勝に興味は無かったが、11thとの戦いをきっかけに優勝者に与えられる『神』の座を目指すこととなる。
『ゲーム』主催者デウス・エクス・マキナが選ぶ、優勝候補第一位。
名前の由来はローマ神話上の天空の主神ユピテルから。
日記
所有日記は『無差別日記』。
自身を中心として、周囲で発生する出来事を無差別に全て表示する。全日記中でも最多の情報量を誇り、情報が最重要である『ゲーム』においては最強とも呼べる日記。しかし、表示されるのはあくまで周囲のことのみであり、自分自身の情報は含まれない。例えば自分の目の前で『爆発が起こる』という未来が分かっても、それに自身が巻き込まれるのか、巻き込まれたとしてどれほどの怪我を負うのか、といったことは分からない。
これは作者曰く『自分から目を背け続けたツケ』とのこと。
ただし、由乃の『雪輝日記』と組み合わせることで完璧な予知を実現することができる。
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