「「今宵は鬼殺隊最終選抜にお集まりくださってありがとうがございます。」」
概要
最終選別とは、漫画及びアニメ『鬼滅の刃』における鬼殺隊への入隊試験のことである。
藤の花が年中咲いている藤襲山で行われ、藤を嫌う鬼が十数人ほど閉じ込められているという。
試験突破の条件は、そこで七日間生き抜くこと。
条件を満たしたものは、その場で隊士と任命され、隊服の支給、鎹鴉の随伴、および日輪刀の元となる玉鋼の選択が行われる。
炭治郎の時に残っていたのは五人。
集合時の人数が二十人越えだったことから、大量脱落だと驚くことになる(この時、炭治郎は最後に突破しており、早い段階で抜けたらしい一人が先に去ったため、当初は四人と勘違いする)。
それでも五人生き残れば優秀とのことから試験の過酷さが伺える。
なお、試験という段階から、配置されているのは二、三人しか食べていない鬼との説明だったが、実際は鬼としてもかなり長命で、長い年月をかけて五十人を食べ潜んでいた手鬼がおり、炭治郎に想定外の苦戦を強いることとなった(詳しくはリンク先参照)。
この点に関して産屋敷の管理責任を問われる向きもあるが、試験とはいえ、こちらの都合に合わせてくれるはずもない鬼を前に、いかに冷静に対処できるかを試されるという意味では、あながち間違ってはいないといえるという解釈もある。
以下、ネタバレ注意
最終選別の真の概要
実は鬼を倒せなくとも生き残れば鬼殺隊になれるため、場合によっては例え鬼を倒しまくっても最終選別で死んでしまえばまったく意味が無い。
『悪鬼滅殺』を掲げる名分から取り違えられやすいが、これは合格条件としてハッキリと最初に提示されている。
優先されるべきは誰かの命を救うことではなく、自分の力で生き残ることが真意である。
その性質上、突破した人間の中では己を責めてしまう人が少なからずいる。最終選別は非情で鬼殺隊の始まりに至る試練である、なお厳しい茨の道であることが際立っている。