概要
ウィキペディア「木曽岬町」の歴史欄で示されているように、この町の前身、木曾岬村の領域には全て「~新田」が付いている。この町の土地はすなわち木曽川河口部での大規模な新田開発の成果であり、木曽川下流域は多くの水路が引かれて扇状地が水田になったほか、河口の干潟が次々干拓されて水田に変えられていった歴史を持つ。
また干拓ということでは、「木曽岬干拓地」という地域の長年の悩みの種も存在する。
ほぼ弥富市?
この地域ではいくつかの川が締め切られ、輪中同士を陸続きにしていった歴史がある。その過程で、昭和38年、鍋田川が締め切られて町が愛知県と陸続きになった。そのせいかどうか、郵便は愛知県の弥富郵便局の担当(郵便番号498)であり、NTTも市外局番は愛知県の津島MAの0567で、市内通話区域は弥富市、津島市、愛西市、飛島村(いずれも愛知県)などで、桑名市へは市外通話扱いになる。自治体合併問題が出た際も三重県内の他地域とは木曽川で隔てられている一方、愛知県とは陸続きになっており、生活圏が一体化している弥富市との越境合併を求める声が強い。しかし、越県合併には両県の同意が必要とされる。昭和の大合併の際は、愛知県議会は合併に賛成したが、三重県議会は反対している。木曽岬干拓地の県境問題ですら解決に26年かかった事からも、合併の実現は現実には難しいと考えられている。
交通
ほぼ弥富市の事例に漏れず、最寄り駅は弥富駅(近鉄・JR・名鉄)である。
町内には町のコミュニティバス・「木曽岬町自主運行バス」が通っており、
停留所にはメイン画像のトマッピーのバス停が設置されている。
関連キャラ
トマッピー
メイン画像。木曽岬町はトマトの生産量が三重県で最も多く、三重県の総出荷量の約6割を占めるところから公式マスコットキャラのモチーフとなった。
魔法少女トマトちゃん
トマトキャラその2。木曽岬町のコミュニティ団体「ボラ倶楽部」のキャラクター。ちなみにこれがご当地キャラカタログでの2015年時点でのキャラ紹介文。そしてこれが現在。
どんな経緯があったのかわからないが、なぜか名古屋市東区のキャラになっている。
木曽岬町に先んじてトマトちゃんが愛知県に移籍?
余談に近いが、町内の大字中和泉、大塩歯科さんよりやや西に「名西ニュータウン」というバス停がある。三重県なのに名西とは、という当然の疑問については親記事の「桑名」に詳述されてあるので省略。名西の名の分譲地所在の町出身のキャラが、名古屋東区、言わば名東のキャラへと変わるというのも面白い現象で、ある意味、町民の合併への意思を体現していると言える。