概要
海や湖、川、沼などの浅い水域(湿地)から水を排出して陸地にする手法。
水が入ってこないよう堤防を作って水を締め切り、干上がらせるのである。そのままでは干拓地はゼロメートル地帯となり水害が起こりやすいので、建物の建設用地などは埋立を併用して標高を高くすることもある。
主に農地を形成するのに用いられる。近隣に都市がある場合、住宅地や工業用地などへの転用もある。また嵩上げや堤防に使う土砂を掘削して水路などを造成したり、一部の水域を残して池・遊水池・運河などにし、水源や交通手段にすることも多い。
なお、干拓地は地盤が悪く水害リスクが高いので本来、居住には適さない。仮に埋め立てで嵩上げしていたとしても地震などが起これば液状化現象で悲惨な状態になりかねない。セメントや薬液を注入・混合したり、水抜き装置を打ち込むなどして地盤を改良する方法もあるが、そこまですると大変な高コストになるので、安上がりな用地として干拓地に目をつけるような業者ははそんなことはしないだろう。
関連タグ
八郎潟 有明海 児島湾 琵琶湖 諏訪湖 諫早湾:干拓が盛んに行われた
オランダ:干拓で国土を広げた