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P34の編集履歴

2020-08-16 17:05:24 バージョン

P34

ぴーさんよん

タイレルが開発したF1カー。

概要

イギリスのタイレル(発音によってはティレル)が開発したF1カー。


最大の特徴はフロントを左右2輪ずつ配置した6輪構成のタイヤである。

これは、フロントタイヤを小径化して空気抵抗を減らすことと、コーナリングの安定を目的としている。

6輪のF1カーは、2020年現在このP34のみである。


実戦投入されたのは1976年。

空気抵抗に関してはさほど効果はなかったが、4輪のフロントタイヤがもたらすブレーキ性能と踏ん張りはライバルより抜きんでており、登場直後から優勝を含め好成績を収めた。

結果、タイレルは同年でシリーズランキング3位、翌1977年で4位を獲得している。


ただし、ステアリング周りの構成部品が増えたことや、特殊なサスペンション構造が災いし、足回りのセッティングには手を焼いたという。

前代未聞の構成ゆえに熟成不足で信頼性や安定性も低く、成績とは裏腹にドライバーからの評価も悪かったとされる。


P34は2年間のみ参戦して撤退したが、当時のF1界に与えた衝撃は大きく、他チームも類似のマシンを試作・テストしたとされる。

尚、1983年に「タイヤは4輪まで」と規定されたため、現在ではこのようなマシンは出走できない。


海外に走行可能な保存車が複数台現存する他、日本では田宮模型静岡市の本社に実車を保存しており、時折イベントで姿を見せる。


関連項目

F1 珍車

ティレルビートル…本機をモデルにしたと思われるメダロット。こちらも青色かつレクリスモードが6輪の車のようなスタイルになる

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