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翔べ!必殺うらごろしの編集履歴

2020-08-24 17:15:10 バージョン

翔べ!必殺うらごろし

とべひっさつうらごろし

朝日放送・テレビ朝日系列で放送された時代劇「必殺シリーズ」の第14作目。必殺シリーズの異端児であり、伝説のカルト時代劇である。

必殺口上

二つの眼を閉じてはならぬ

この世のものとも思われぬ

この世の出来事見るがいい

神の怒りか 仏の慈悲か

怨みが呼んだか 摩訶不思議

泣き顔見捨てておかりょうか

一太刀浴びせて一供養

二太刀浴びせて二供養

合点承知の必殺供養


必殺シリーズのターニングポイントとなった、早過ぎた名作

本来ならもっと長い放映期間が用意されていたのだが、あまりにも他の必殺シリーズとはかけ離れた内容であった為に、低い視聴率からシリーズで唯一、打ち切りと言う憂き目にあってしまった。

だが、一般受けしなかったと言うだけであり、その完成度は紛れもなく本物である

そのレベル、強烈な個性がどれ程かと言えば、他シリーズで名を知られたライターや監督が脚本・撮影を担当した回が、むしろ「レベルが低い」と言われてしまう程の代物。

後半のメインライターとして、東映アニメや円谷特撮で知られる(これも担当)山浦弘靖氏が起用された事も、この作品の異質さを表していると言えるだろう(ちなみに山浦氏は、必殺シリーズは本作を除くと、後番組の「仕事人」初期の数話しか手掛けていない)。



登場人物

先生(演:中村敦夫)

霊能力がある、怪しい行者。超能力の持ち主(後述)であり、身体能力もかなりのもの。

行者と言う立場からか、お金を受け取る事は基本しない上、極端な下戸(一滴飲んだら意識不明状態に陥る)。


(演:和田アキ子

男装の麗人だが、料理・裁縫が得意。だが体格の立派さと怪力故に女性扱いしてもらえず、結果、女として生きる事をあきらめている。


おばさん(演:市原悦子

記憶を失った殺し屋。自分の子供を引き取って育ててくれている夫婦を守った結果……。


正十(演:火野正平)

一行の情報収集役。お調子者だが、経済概念が(悪い意味で)しっかりしている。中村主水とは面識があるらしい。


おねむ(演:鮎川いづみ)

一行に何となくついて行っている旅の巫女。


必殺

うらごろし、その仕置きはあまりにも強烈である。

太陽信仰の行者と言う先生の設定と、太陽の光を浴びて超人パワーを発揮すると言う超能力の特性上、白昼堂々……と言うか、朝っぱらから殺しに行く上、若の殴って殴って殴り殺したり、首が180度回転する程の打撃を加えたり、竈の中に放り込んだり、「いくら悪人と言えども惨過ぎるだろう」と言う殺し方、おばさんの不意打ちと捨てゼリフの強烈なインパクト、更にはパターン化が進むと、思わず笑いがこみあげてくるBGMもあいまって、凄まじい印象を与え他の追随を許さない。


勿論、これだけの凄惨な殺され方をする悪人のしでかす犯罪も、必殺シリーズ屈指の極悪さ。中には自分を慕ってくる身分違いの娘を、鬱陶しさから溶鉱炉で焼き殺したり、店を乗っ取る為に跡継ぎの娘を毒殺しようと画策、最後には締め殺して五体バラバラにして埋めると言う外道な輩も存在する。

そんな、死んでも死にきれない末路を辿る被害者が訴える、魂の慟哭がこの世に形として現れるのが、本作における超常現象の本質であり、それを鎮めるために先生達が行う、いわば従来の金による「稼業の殺し」ではない、「供養の殺し」こそがうらごろしなのである。


関連タグ

怪傑ズバット:こちらも悪人の犯罪が極悪で、主人公にワンサイドゲームで成敗される、時代を先取りし過ぎた作品

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