概要
クローバー王国から北に位置する異国・スペード王国を牛耳っている、三人の悪魔憑きの魔導士〈漆黒の三極性〉(ダークトライアド)の一人。
過去にノエルの母、アシエ・シルヴァと交戦し、自らの宿す悪魔、メギキュラの呪いによって命を奪った張本人であり、ノエルの因縁の相手。また、ロロペチカにも命を奪う魔法をかけてもいる。
人物
基本的に冷静な振る舞いをしているダンテ・ゾグラティスやゼノンと違い、狂気的で好戦的・享楽的な性格をしている。
ゼノンがダイヤモンド王国の制圧に行かせてもらえたのに自分だけ行かせてもらえなかった事に愚痴をこぼしたり、ハート王国襲撃時には呑気そうな態度で赴いている。
目的や任務よりも自分の楽しみや戦いを優先する気質があるだけでなく、自らの欲求を満たすためなら独断で作戦を変更したり、部下に力を与えたと思いきや用済みとして躊躇なく切り捨てる等かなり気まぐれな性分の持ち主。
魔法
血液を操る血液魔法の使い手であり、メギキュラの持つ強大な魔力も相まって凄まじい威力を持つ。
ヴァニカの本来の魔法。血で創った鉤爪で相手を切り裂く。悪魔の力を高めるごとにその威力も増し、血が固まりにくい水の中でも衰えることが無い。
- 紅いケダモノ
血で創った上半身だけの怪物。ノエルの「海竜の咆哮」ばかりか、ウンディーネの水魔法をも易々と切り裂くなど、その威力は絶大。
上述された血液魔法はヴァニカが持つ魔法だが、メギキュラを宿し悪魔憑きになってからは呪符魔法も使える。
この呪符魔法は文字通り様々な呪いを与える魔法であり、相手を死に至らしめるのは勿論、味方をパワーアップする事も可能であり、配下の漆黒の使途に力を与えた。
魔法を強力にするだけでなく、例え致命傷級のダメージを何度受けても、ヴァニカを倒さない限り何度でも復活させる再生力も与える。
ヴァニカやメギキュラの凄まじい魔力とチート染みた能力を考慮すると、彼女の与える戦況への影響力は途轍もないものである。
また、味方をより強力にするだけでなく、いざとなれば与えた能力を暴走させて敵に甚大な被害を与えようと思えば容易く出来る事も非常に質の悪い所である。
- 衰える世界
自身に影響するあらゆる魔法術式(封緘魔法による封印など)を減退させる。冥域の魔法にも有効である。
- 暴発する命
ヴァニカ曰く、「呪いの爆弾」。
漆黒の使徒に与えた悪魔の力を増大させ、周囲もろとも爆発させる。