プロフィール
本名 | アシエ・シルヴァ |
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年齢 | 32歳(享年) |
身長 | 167cm |
魔法属性 | 鋼 |
CV | 優木かな |
人物
『ブラッククローバー』の登場人物。本編開始時点で既に故人。
ノエル・ノゼル・ネブラ・ソリドの母親。シルヴァ家の先代当主。
ノエルによく似た容姿をしており(メレオレオナもノエルの見た目を「生き写し」と評している。)、4人の子供がいるとはとても思えないほど大変若々しい美貌の持ち主である。
生前、クローバー王国の魔法騎士団団長を務めあげた実績を持ち、「鋼鉄の戦姫」と呼ばれるほどの凄腕の魔法騎士だった。
戦場を舞うように駆け抜けるその強さと美しさに誰もが魅了されたとの事。
アニメ版では、シルヴァ邸にアシエの肖像画が飾られている事が確認できる。
当時の魔法騎士団では無類の実力を誇っており、よくメレオレオナにも稽古を付けており、属性では有利だった上に戦場では負け知らずだったメレオレオナですら一度も勝てなかったほどの実力を持っていた事を踏まえれば、少なくとも零域を越えた魔力領域の持ち主ではと推測される。
大変男勝りで豪快で豪胆なメレオレオナも、アシエの事は常に敬語・敬称で呼ぶほど尊敬しており、「強い人だった。」と心底認めている。
ノエルを出産したのとほぼ同時期に他界してしまった。アニメ版71話のメレオレオナの回想シーンでは、ノエルを妊娠した段階で体調が優れず、メレオレオナも命の危険が伴うと知っていたものの、アシエは「子供の命を授かったら、何があってもその命を守る。」と言う決断の下で出産を決意した事が明らかになった。
アシエの死は、ノエル達家族の関係に少なくない影響を与えており、ノエルが幼い頃から魔法騎士団に入るまで辛く悲しい時期を過ごしてしまう結果になってしまった。
特にノゼル・シルヴァは、「何故お前(ノエル)を産むために、母上が死ななければならなかったのか」とノエルを長い事遠ざけていたが、実際はアシエとよく似たノエルを失いたくないと言う、兄として妹を守りたい純粋な思いから来るものであった。
以下、アシエの死の真相!そして因縁の決着まで。
「この世で最も強いものを教えてあげるわ・・・」
「子を守る 母親よ・・・」
アシエが命を落とした本当の理由は、スペード王国に巣食う、漆黒の三極性(ダークトライアド)の一人ヴァニカ・ゾグラティスが宿す最上位悪魔、メギキュラの呪いが元でこの世を去ったのが真実である。
ノゼルも実はアシエが死んだ本当の理由を知っているものの、珊瑚の孔雀の団長ドロシー・アンズワースによって語られた、「口に出したら呪いを掛けられる」と言った性質から、ひた隠しにするしかなかった。
ノエルが生まれて間もない頃、メギキュラと契約し悪魔憑きになったばかりのヴァニカが悪魔の力を試したいあまり、遊びに行くような感覚でスペード王国を抜け出し当時最強と噂されていたアシエが隠れて休んでいる場所に現れ交戦となった。
ヴァニカに手傷を負わせるも、旗色が悪くなってる戦況の中で茂みの中から聞こえる赤ちゃんの声に気づき鬱陶しく感じたヴァニカが標的を変更する。それは、まだ赤ちゃんだった頃のノエルを抱えていた当時14歳のノゼルであった。手にかけようとするヴァニカに上記のセリフと共に、渾身の一撃を与え致命傷を負わせるも、直後にメギキュラの呪符魔法を受けてしまった事が判明する。
生前、アシエがメギキュラと戦っている中で自身の子供を人質に取られていた事実もヴァニカによって明かされていたが、実際はヴァニカとの交戦中にノゼルとノエルが殺されかけた所を決死の一撃を与えるのと引き換えにメギキュラの呪いを受けたのが真相だった。
(ハート王国でノエルと交戦したヴァニカは、最初はアシエの事を覚えていない振る舞いをしていたが、途中で思い出した。その時のアシエは恐ろしいほどに強かったとヴァニカは評していた)
メギキュラとの戦いでノゼルはアシエとメギキュラの戦いを見届けていた事と呪いについて知っていたのもあり、何とかしようと考え行動するも、一年に渡っても結局解決の糸口さえ見つけられずに時は流れ、呪符魔法を受けたアシエは見る見る衰弱していく。
それでも自分がどうなろうと抗うノゼルにアシエは言った。
アシエ 「人はそう簡単に強くはなれないわ・・・だけど安心して・・・」
「アナタは・・・アナタ達はいつか私よりも強くなる・・・・」
「だから生きなさいノゼル・・・」
最期の瞬間まで自分の身体以上にノゼル、そして兄弟達の安否と更なる成長を信じ続ける言葉を遺し、アシエは他界する結果となってしまう。当時、本当はメギキュラの呪いによって命を落とした事を知らない(と言うより知る術やノゼルが仮に伝えても信じてもらえる確証がない意味合いの方が強いと思われる。)周囲の人物、特に家族であるソリドやネブラは「ノエルを産んだせいで母が死んだ。」と思われ、魔法騎士団に入るまで未熟でしかなかったのを含めてもノエルが酷い仕打ちを受ける羽目になってしまった。
そしてスペード王国にてクリフォトの樹の降臨によって、不完全ながらもメギキュラが現世に顕現し、ノエル達の前に現れる。
そしてその中でノゼルが乱入する。
激しい死闘の末、勝ったのは、終止符を打ったのは他でもないノエルとノゼルの二人だった。
決着が付き、メギキュラが消滅していくと同時にアシエの幻影が現れ、ノエルとノゼルを共に抱きしめて言った。
アシエ 「二人とも… 本当に強くなったね」
ノエルとノゼルの頬には、一筋の涙が流れ落ちた。
そして、メギキュラと自身の長きに渡る因縁は、未来と成長を託した子供達によってピリオドを打つ事となった。
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以下、最終章「最強の魔法帝へ至る者」ネタバレ
審判の日と称するルシウス・ゾグラティスの侵攻でノエルを除くシルヴァ家の面々の前に立ちはだかった女性は・・・?
ルシウスの霊魂魔法で蘇生させられ、聖騎士へと改造されてしまったアシエ・シルヴァだった!
その圧倒的な戦闘力で実の子供達を蹂躙していき、一時は心を折る程だったが、そこに立ちふさがったのはリバイアサンと契約して新たなる力を得たノエル。(精霊ウンディーネとの契約を解除した為、聖域を失っている)
本来起こり得ない筈のアシエとノエルの親子対決が始まった。