概要
1919年創業。黎明期から、スポーティな高級車メーカーとして名を馳せてきた。
1931年には「ロールス・ロイス」傘下に。
その後、フォルクスワーゲン傘下となるまでは、主要車種はロールス・ロイスと基本設計を共通とするバッジエンジニアリングと呼ばれる手法で製造された。
例えば、1946~52年に発売された『マークⅣ』はロールス・ロイス『シルヴァードーン』の、80~92年の『ミュルザンヌ』は『シルヴァースピリット』および『シルヴァースパー』の兄弟車であった。
とはいえ、シャーシの素体が同じでもホイールベースが違ったり、架装された車体が別モノだったりと、外見から兄弟車であることが認識できる要素は薄かった。
ベントレーは、どちらかと言えば足回りを引き締めた「スポーツサルーン」的なモデルがラインナップされるのが常であった。今で言えばメルセデスAMG・BMWのMモデル・アウディスポーツ・レクサスのFモデル等といった相当するブランドである。
98年からは、フォルクスワーゲングループに。
ロールス・ロイスは2003年からBMW傘下となったため、現在では両社の車両に関連性は無い。
モータースポーツ
1924~1930年までル・マン24時間耐久レースに参戦し、この間に5回優勝していた。
かなりの名門と言えるメーカーだったものの、ロールス・ロイス傘下ではル・マンには参戦していない。
ル・マンへは2001年に『ベントレー スピード8』で再参戦し、2003年には実に73年ぶりの優勝を遂げている。
- 但し、フォルクスワーゲングループ内で実績があったアウディの強力なバックアップの賜物でもあった。
2013年からは、スポーツカー(GTカー)レース用のマシン ベントレー・コンチネンタルGT3が発売されている。