「まて!面白いゲームを考えた。明日園児のガキたちくるだろ。ただ殺すだけじゃなくて…」
「じゃあいらねぇこんな物!クビで上等!親も教師も見はなしたこいつらをだれが目を覚まさせるんだ!」(不良達を鉄拳制裁する際の両津の台詞)
「お…おそい…よ、もう…ハムちゃんたちは…一生懸命生きていたんだよ、それなのになんで…なんで!あんたたちも踏み潰されればいいんだ!!わあああん!」(犯人に対する檸檬の台詞)
『その日、初めてレモンは人前で大声で泣いた。犯人を捕らえても解決しない、わしにとってもいやな事件だった(両津事件簿第12章)』(物語のラストを締め括る両津のモノローグ。この部分からだけでも、檸檬や両津達のやりようの無さから来る後味の悪さが伝わってくる)
概要
第123巻(ジャンプ+では第1181話)収録の「檸檬が泣いた日…」に登場した不良達。
同時に、該当エピソードは数あるこち亀の回の中でも後述する後味の悪さから屈指のトラウマエピソードとしても有名。
(主に主人公・両津により)シャレにならない被害もよく起きる本作だが、ギャグ漫画と言う事もあり、まだ笑い話で済まされる部分もある一方で、このエピソードに登場した彼等はギャグ補正など皆無な、外道の中の外道である。
実際、長い本作の中でも、両津がここまで本気で激昂したシーンは殆ど無い。
彼らは近隣の学校を荒らしては金品を奪って回っており、ある時偶然檸檬が通う幼稚園に侵入した際、立ち去る前に「面白いことを思いついた」と檸檬や園児達が飼っていたハムスターを惨殺、金品を奪い逃走した(しかも、この時に殺されたハムスターのお腹の中には、赤ちゃんが居た)。
翌日、上記の事件は彼等の犯行と断定され、エスカレートする危険性からすぐに捜査が始まったものの、親も学校も既に彼らを見放しており、頑として警察には協力しようとしなかった。
その為両津が独自に捜査を行い、最終的には(発見時点で証拠や逮捕状を所持していない事を承知で)両津が自身の警察手帳を捨て、懲戒免職覚悟の上で鉄拳制裁を行い檸檬の元へ引きずっていき謝罪させた。
だが、檸檬が許すはずもなく、号泣しながら「あんたたちも踏み潰されればいいんだ!!」と罵声を浴びせる。
この時、檸檬の号泣する姿に犯人達は、僅かにも自分達の行いに反省の色を見せているが、彼らが逮捕されたその後に関しては一切描かれていない。尤も、仮に彼らが更正したところで、殺されたハムスター達が生き返る訳でも、檸檬達の負った心の傷が完全に癒える訳でもなく、最終コマのモノローグにて両津も「犯人を捕らえても解決しない、わしにとってもいやな事件だった」と(両津が提出した報告書の文面と思われる)語っている等、登場人物が誰も救われない後味の悪さが滲み出ている。
関連タグ
吐き気を催す邪悪:扱いの難しいタグだが、上述の非道ぶりを見れば正にこれ。
ライフル銃の男:同じジャンプ作品の同類
ホーディ・ジョーンズに代表される新魚人海賊団の幹部:同じジャンプ作品且つ親や学校から見放さられたと言う過去から、環境が生んだ化け物と言う意味では同類。
ジャンプアルティメットスターズ:上記の「親も教師も~」のセリフが両津のバトルコマとして収録されている。そのセリフの簡易の解説もされている。