概要
『UFOロボグレンダイザー』第1話「兜甲児とデュークフリード」に登場した最初の円盤獣。
円盤形態からハンバーガーのように上下に別れ、亀のような手足が出現する。
円盤形態では地中穿孔能力も持つ。
ベガ星連合軍スカルムーン師団の地球侵略を妨害してきたグレンダイザーを襲撃するも、変形中にスクリュークラッシャーパンチをねじ込まれて撃墜された。
その後、デューク・フリードの元婚約者・ナイーダが「自分の弟がギルギルに乗っていた」と発言しているが、フェイクの可能性が高い。
最初の敵なだけあって『スーパーロボット大戦シリーズ』でもグレンダイザーが参戦するときにはだいたい雑魚敵として登場(原作でも第7話で同型機らしき円盤獣が量産されている)。初登場となった『第2次スーパーロボット大戦』ではベガ星連合軍が登場しないのにDCの無人兵器として出現した。
一部作品ではナイーダ自身が搭乗していることもある。
ロボットガールズZ
CV:山村響
非常に面倒くさがりな、典型的現代っ娘。
外見は亀っぽいのに泳げなかったり、ひっくり返っても慌てないなど亀らしい要素が不足気味だが、都合が悪くなると手足頭を引っ込めるのは同じ。
なぜかTFOさんには強気な態度をとる。
「テレビランド」今道英治版コミカライズ
なお、「テレビランド」1975年11月号から掲載された「UFOロボ・グレンダイザー」のコミカライズ(作者は今道英治)に登場したギルギルは、自らの意志を有している。
「テレビランド」75年12月号に掲載された二話にて、グレンダイザーと対戦するも敗北。ベガ星のブラッギーから、無能なゾウガメ呼ばわりされて深く傷ついたギルギルは、グレンダイザーとデューク・フリードに再び相対し問いかける。
ギルギル「グレンダイザー、あんたに聞きたい! おれはゾウガメじゃないよな?」
グレン(デューク)「こ、この野郎……。こんなときにふざけたことを……」
(いきり立ちつつ)
グレン(デューク)「きさまのどこがカメなんだ。おれにとっちゃにくい怪物だぜ。おまえは地球をねらうベガ星人の、恐るべき円盤獣だ!」
ギルギル「(涙を流しつつ)……そうとも、おれは、円盤獣なんだ!」
デュークから説得を受けたギルギルは、感激してアイディンティティを回復し、涙を流しつつ去って行く。
そして次号・76年1月号の三話では、ピンチに陥ったグレンダイザーの元に駆け付けたギルギルは、グレンダイザーと共闘し、ベガ軍団と戦う。
しかし、ベガ軍団の裏切り者となってしまったギルギルは、
ギルギル「同じ死ぬなら、円盤獣とよんでくれたあんたに殺されたい!」
と、懇願するが、
グレン(デューク)「あまったれるな! 軍団を抜け出して一人になったのなら、なぜ強く生きようとしないのだ!」
と、デュークから諭される。
(本作のデュークは、やや熱血漢にアレンジされている)