概要
『UFOロボグレンダイザー』第1話「兜甲児とデュークフリード」に登場した最初の円盤獣。
円盤形態からハンバーガーのように上下に分かれ、そこから亀のように頭部と手足、尻尾が伸びることでロボット形態になる。また円盤形態では高速回転することで地面に潜り地中を移動することができる。
また当時のロボットアニメでは珍しいことだが、第1話以外にも第7話の回想シーンでベガ大王直属の親衛隊の記章を施された同型機がフリード星で暴れるイラストが映し出されている。
武器・能力
円盤形態では高速で飛行するだけでなく、外縁部から刃を出した状態で自機を高速回転させることで体当たり攻撃をしたり、地中に潜り移動することができる。
ロボット形態時は両目から破壊光線、口から黄緑色の火炎を発射する。また口部には牙が植えられており噛みつく、伸縮する両手両足には格闘戦用の爪がある。
劇中での活躍
ベガ星連合軍スカルムーン師団の地球侵略を妨害してきたグレンダイザーを襲撃するためマザーバーンから出撃する。兜甲児が搭乗するTFOを円盤下部に捕獲して地上戦に挑むも、蹴り飛ばされて奪還された。
その後はグレンダイザーと交戦するもダブルハーケンで胴体を大きく斬られて動けなくなり、最期の足掻きで首だけを分離して奇襲しようとするもダイザーパンチ→スクリュークラッシャーパンチの連続攻撃で爆発炎上した。
操縦者?
その後の第25話にてデューク・フリードの元婚約者・ナイーダが「自分の弟がギルギルに乗っていた」と発言している。ただしこれはフェイクの可能性が高い。
派生作品
スーパーロボット大戦シリーズ
最初の敵なので『スーパーロボット大戦シリーズ』でもグレンダイザーが参戦した場合にはだいたい雑魚敵として登場する。
初登場となった『第2次スーパーロボット大戦』ではベガ星連合軍が登場しないのにDCの無人兵器として出現した。
一部作品ではナイーダ自身が搭乗していることもある。
UFOロボグレンダイザー たとえ我が命つきるとも
2023年に発売されたゲーム版ではTVアニメ通り、地球に漂着した後に登場する最初のボス敵として登場する。
武器や挙動は概ねTVアニメに近いが、クリア後のとどめとなるムービーではひっくり返ったところにダブルハーケンを投げ込んで爆発四散となっている。
「テレビランド」今道英治版コミカライズ
なお、「テレビランド」1975年11月号から掲載された「UFOロボ・グレンダイザー」のコミカライズ(作者は今道英治)に登場したギルギルは、自らの意志を有している。
「テレビランド」75年12月号に掲載された二話にて、グレンダイザーと対戦するも敗北。ベガ星のブラッギーから、無能なゾウガメ呼ばわりされて深く傷ついたギルギルは、グレンダイザーとデューク・フリードに再び相対し問いかける。
ギルギル「グレンダイザー、あんたに聞きたい! おれはゾウガメじゃないよな?」
グレン(デューク)「こ、この野郎……。こんなときにふざけたことを……」
(いきり立ちつつ)
グレン(デューク)「きさまのどこがカメなんだ。おれにとっちゃにくい怪物だぜ。おまえは地球をねらうベガ星人の、恐るべき円盤獣だ!」
ギルギル「(涙を流しつつ)……そうとも、おれは、円盤獣なんだ!」
デュークから説得を受けたギルギルは、感激してアイディンティティを回復し、涙を流しつつ去って行く。
そして次号・76年1月号の三話では、ピンチに陥ったグレンダイザーの元に駆け付けたギルギルは、グレンダイザーと共闘し、ベガ軍団と戦う。
しかし、ベガ軍団の裏切り者となってしまったギルギルは、
ギルギル「同じ死ぬなら、円盤獣とよんでくれたあんたに殺されたい!」
と、懇願するが、
グレン(デューク)「あまったれるな! 軍団を抜け出して一人になったのなら、なぜ強く生きようとしないのだ!」
と、デュークから諭される。
(本作のデュークは、やや熱血漢にアレンジされている)
ロボットガールズZ
CV:山村響
非常に面倒くさがりな、典型的現代っ娘。
外見は亀っぽいのに泳げなかったり、ひっくり返っても慌てないなど亀らしい要素が不足気味だが、都合が悪くなると手足頭を引っ込めるのは同じ。
なぜかTFOさんには強気な態度をとる。
グレンダイザーU
今作では戦闘機の要素を取り入れたデザインとなっている他、強力なバリアが搭載されている。
肩書きは『ベガ星連合軍戦闘攻撃型円盤獣』。
今作で初めてスパロボではない本家作品でマジンガーZと戦った。
搭載されたバリアを活かし光線と爪でジェットスクランダーを破壊するなど善戦するが最後は至近距離から放たれたブレストファイヤーを浴びて爆散した。
関連タグ
ガメラ:「円盤形態での高速飛行」「口からの火炎放射」「頭頂部のトサカ」などの影響をギルギルに与えた可能性がある。