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ベガ大王

べがだいおう

巨大ロボット作品『UFOロボグレンダイザー』に登場する敵組織・ベガ星連合軍の支配者であり、ラスボス。
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「ワシは宇宙のベガ大王だ! フハハハハッ」


CV:八奈見乗児増田竜馬(単独ゲーム版)、佐々木望グレンダイザーU

概要編集

全宇宙の支配をもくろむベガ星連合軍の総帥にしてベガ星を治める絶対君主。

多くの星々を征服してきた悪の根源で、かつてはベガ星と友好関係にあったはずフリード星さえも滅ぼした張本人。デューク・フリードにとっては故郷と両親の仇である。

常にマントに身を包んでいるため分かり辛いが、実はかなりスリムな体型の持ち主である。

1975年当時は漫画版・TVアニメ版ともに家族や血縁関係の描写はなかったが、TVアニメ版の終盤になって娘であるルビーナ王女が登場した。ルビーナ以外の家族は不明。



TVアニメ版(1975年)編集

当初は本星からの通信で前線基地スカルムーンに地球攻撃を命令していた。

しかし第52話でベガ星が崩壊したため地球侵略の前線基地であるスカルムーンに移動、本拠地と定めた。

娘のルビーナを溺愛しており、彼女の死には深く落胆した。

デュークのことは侵略の邪魔者と見做していたが、ルビーナの死後は激しい憎悪をぶつけるようになる(数多くの星々を侵略し大勢の命を奪ってきたことへの報いにも思えるが)。

最終決戦では背水の陣を敷くべくスカルムーンを自爆させ御座艦であるキング・オブ・ベガとミディフォーの部隊で地球へ攻め込むが、コズモスペシャルおよびグレンダイザーとの激戦の末にキング・オブ・ベガを沈められ、全てのベガ星連合軍と共に滅び去った。

その死の間際まで自らの大王としての誇りを唱えていた。


冒険王版編集

桜多吾作がコミカライズした冒険王版では、ベガ星壊滅に際して脱出用の宇宙船には軍人ばかりを乗せ、大多数の民間人に母星と運命を共にせよと言い残して置き去りにした。

スカルムーン基地への移動直後はダントス国防長官に地球征服を命じるがこれは失敗。以降はガンダル司令たちに任せていた。しかし遅々として作戦が進まないことに業を煮やし、地球征服の前に地球人同士で核戦争を起こさせて共倒れさせる作戦を自ら立案する。ところがその作戦に反対するズリル長官に暗殺されてしまった。よってグレンダイザーとは戦うことなく物語から退場する結果となっている。

もっとも、核ミサイルもベガ星連合軍も魔神ラーガの前には歯が立たず全て捻り潰されたてしまったが。


グレンダイザーU編集

本作でもベガ星連合軍の首魁として第3話にてカサドの口から仄めかされた。しかし一介の宇宙人に過ぎなかった旧作と違い、何千年前から存在するベガ星連合の建国者であり回想シーンでは黒いオーラを放つ巨大な姿を見せるなど人外の存在として描かれてる。ほぼ伝説の存在であるため、デューク・フリードはただの象徴と思っておりガンダル司令達もその実在を知らなかった。

カサド自身もそうであると思っていたようだが、ベガ大王の指示でグレンダイザーの強奪をすることとなったようである。ベガ大王曰く、グレンダイザーの必要性は最優先事項であり、この全宇宙の命に優先するほどのものであるらしい。

なお本作では家族が増えているが、その設定から本当の家族かどうかは疑わしい。

物語の最後のシーンでグレンダイザーに対する執着を見せている様子を見せている。


担当声優の佐々木望氏はダイナミック作品ではゲッターロボアークにてメシア・タイールを演じられていた。


スーパーロボット大戦シリーズ編集

スパロボにおいてはグレンダイザーが参戦しても彼が登場しない事が多い。立場的には間違いなく大物なのだが、いまひとつ小物感が拭えないキャラクターになっていることが多い。

また、六神合体ゴッドマーズと共演している作品では、戦闘能力も支配者としての格も明らかに勝っているズール皇帝に異星人勢力の大ボスとしての役目を取られ、出演しないこともある(一方その場合でもガンダル司令は忠臣として出演していることが多い)。


スーパーロボット大戦Aでは、闘将ダイモスクロスオーバーしておりシャドウミラーの援助を取り付けてバーム星人と地球の和平を妨害。オルバン大元帥百鬼帝国などの地球の地下勢力の暗躍に裏で糸を引いていた黒幕の一人であった。

スーパーロボット大戦MXでは、グレンダイザーのシナリオが再現されているのもあり百鬼帝国と手を結んだりとかなり大物として描かれていた。


小物扱いについては特に『スーパーロボット大戦Z』において顕著に描かれている。

本作では総合的に見て版権作品敵勢力の最大手であるスーパー系異星人軍勢の連合組織スカルムーン連合に参加しており、組織名の通り連合の本拠地としてスカルムーン基地を提供しているという、普通に考えれば組織内で強権を握れそうな立場にある。

しかし、本作の物語開始時点で「グレンダイザーの原作時系列」的には既に最終盤になっていたためベガ星連合軍自体の戦力は殆ど壊滅しており、幹部以上の人員もベガ大王自身とガンダル司令、そして事実上既に離反していたが後半でルビーナの生存が明らかになった程度しか残っていなかったため、一応拠点の家主でありながら連合内での発言権は皆無に等しいという肩身の狭い立場になってしまっている。

また、連合が結成される前に窮地を救われ、その場で真っ先に協力関係を結ぶことになった相手が最悪クラスの外道勢力であったことも不運だったと言える(ベガ大王自身も最初から彼らの危険性を察して手を組むことに不安を感じていたが、その懸念は後に的中してしまう)。

さらにスカルムーン連合には多種多様なスーパー系版権作品の敵勢力が参加しているが、各勢力の指導者や幹部キャラクターの理念や人間性によって、侵略行為にある種の正統性を含んだ目的(母星を失ったことによる移住など)を有して必要以上の破壊や殺生は行わない「」と、逆に侵略行為の目的自体が地球人の抹殺や地球そのものの抹消であり、果てはそのための虐殺や破壊などの残虐行為をゲーム感覚で楽しみながら行っている「」に二分されており、互いに牽制し合っている。その中にあってベガ大王は立ち位置が微妙であり、そもそも地球に侵攻した目的自体は良識派の理念に近いものの、原作のベガ大王は基本的に冷酷かつ小物さを含んだ悪役として描かれたキャラであるため良い意味での誇り高さにおいては良識派の面々のキャラ性には遠く及ばず、かといって外道派の面々のような突き抜けた邪悪でもないため、彼らのあまりに常軌を逸した残虐行為にも「いくらワシでもここまではやらんぞ!」と、内心ドン引きしている。

そのため結局は上記の自軍戦力の衰退も重なって双方どちらの陣営にも寄り切れず、右往左往している印象が強い。

一応外道派ほど問題のある人物ではないため、連合の勢力を2つに分けて考える場合には良識派に加えられていることが多いが。


ロボットガールズZ編集

CV:深見梨加

グレンダさんの幼なじみ。

かつて「女王様コンテスト」で争ったが敗北し、以来グレンダさんを恨んでいるものの、実は愛情の裏返しだった。

張り合うためにSを気取り、演出のために悪事を働こうとするが、いざとなると人の良さが出て尻込みしてしまう上、本当は精神的に支配されたがっているM。

幼い頃に大好きだったルビーナ人形をグレンダさんと取り合い、泣かされたことがトラウマ

現在はアイドルをたくさん保有する芸能事務所「プロダクション・ベガ」の女社長で、グレンダさんを事務所に取り込もうと画策している。


単独ゲーム版編集

初の単独ゲーム作品となる「UFOロボグレンダイザー:たとえ我が命つきるとも」はTVアニメ版準拠のため、メインストーリーをクリア後にようやくガンダル司令との通信で出てくるのみ。


関連タグ編集

UFOロボグレンダイザー

ベガ星連合軍

キング・オブ・ベガ:御座艦。


Dr.ヘル闇の帝王:マジンガーシリーズにおける敵組織のボスたち。

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