概要
『闘将ダイモス』に登場する異星人。1999年に襲来した。
人間に似ているが、背中に鳥のような翼があり、体内に収納することもできる。
元々地球から90光年離れた変光星アルゴールの惑星バーム星の住人だったが、巨大惑星との衝突で母星は崩壊。人工天体小バームで宇宙を彷徨い続けた果てに太陽系に到達した。小バームの中に冷凍睡眠されているバーム星人が居住出来る世界を求めていた、宇宙難民である。
当初のリオン大元帥による政権は地球に友好的であったが、月での会談の折に造反を目論むオルバン大元帥と側近のゲロイヤーの陰謀によりリオンが殺害され、地球征服へと扇動される。
序盤では戦闘ロボを侵略に投入したがダイモスに苦戦し、中盤辺りからメカ戦士を投入する。
だが、リオンの娘であるエリカが主人公・竜崎一矢と恋仲になったことで相互理解が進み、最後はエリカの兄であるリヒテルによりゲロイヤー、オルバン両名が誅殺され、平和の敵無き地球との国交が樹立した。
最終的にはバーム星人と地球人が協力して火星のテラフォーミングに進んだらしい。
『超電磁大戦ビクトリーファイブ』では地球の他、軍事独裁体制が崩壊したキャンベル星、階級制度が無くなったボアザン星と共に不可侵条約が提携される。
主要なバーム星人
リオン並びにリヒテル一派
当初の大元帥(国家元首)。地球との和平を考えるも、道半ばにして命を落とす。本編では回想シーンだけの登場だが、身内に暗殺される予感を抱いていた。
リオンの嫡男。地球方面軍の総司令。
リヒテルの部下その1。目の周りにタヌキのようなアイシャドーがある。ロボットアニメによくある力押し幹部で、前作の彼に相当する。
リヒテルの部下その2。美人。戦闘メカ開発を担当している。リヒテル失脚後も彼に尽くす、前作彼女のポジションであるものの、打ち切りの影響で呆気なく戦死してしまう。
リヒテルの剣術指南役。バーム星最強の戦士として竜崎一矢に決闘を挑み、戦士の立場から「立派な男だ、エリカ様が惚れるのも当然」と納得する。
バルバスの弟。終盤でオルバン一味の本性を知ってしまい、リヒテルにそのことを伝えるため、小バームから脱走する。
リヒテルの親友でバーム一の天才科学者。メカ戦士を開発した。
オルバン一派
詳細はバーム星人好戦派閥構成員を参照。
和平派
リヒテルの妹。本作のヒロイン。
「兄の手伝いをしたい」という意思から従軍看護婦として地球に降りるが、戦火に巻き込まれて記憶喪失になり、一時期ダイモビックに(一矢の紹介で)住み込んでいた。
記憶喪失になった彼女を診察していた地球の医者は、彼女が太陽系外異星人だと気付かなかった。
リヒテルとエリカの乳母。記憶を取り戻して戻ってきたエリカを見て「地球人の男に出会いましたね?」と看破し、その後はエリカと一矢の為だけに全力を尽くす。本作屈指の良心の持ち主。
地球人を恨むリヒテルを強く叱れる唯一の人物ではあったものの、地球に味方した罪状から最高刑罰である羽根を切断されて奴隷に落とされたが、後に救出されてユートピアに合流。
エリカの侍女で幼馴染。マルガレーテと共に海底城脱出を目論み、命を落とす。
リオンのお抱え医者。エリカの恩師でもあり、地球人との和平を考えてエリカに協力。
そのままバーム星の反戦派として地球側と交渉すれば戦争も終わってたのに、アイツのせいで見殺しにされてしまった。
地球との和平を考えるバーム星人のトップ。地球の小国ニュージャーランド政府と協力し、地球人とバーム星人が共存する街ユートピアを作り上げるものの、アイツのせいで全部潰されてしまった。
リオンに恩義があるバーム星人の大僧正。和平派の中での数少ない生き残り。中の人は次回作でラスボスを演じる。
保有兵器
- 海底城
第1話の時点で地球の海底に建造されていたバーム星前線基地。実はオルバン大元帥の策略によって、和平派を最前線で酷使して戦死させようという狙いも含まれていたので、ウォーリンに賛同する和平主義者一同も潜伏していた。
- 戦闘ロボ
その名の通りの戦闘ロボット。
- メカ戦士
アイザムが開発した新兵器で従来の戦闘ロボ以上の性能を持っている。
上半身は人型っぽいが下半身が異形の怪獣みたいになっていると言う機体デザインが多いが完全に人型の機体も存在する。
スパロボでは
主にボアザン星人などの他の異星人勢力と結託していることが多いが、母星があるボアザン星人や暗黒ホラー軍団、ベガ星連合軍(もっとも作中で母星滅亡の憂き目に遭うが)とは異なり流浪の民なので、彼らより小さい勢力として扱われる。
『第3次スーパーロボット大戦α』や『スーパーロボット大戦MX』ではオルバン政権崩壊後の設定なので、火星で地球人と平和的に共存している(最も後者では火星の後継者により被害を受けているが)。