1999年7か月
空から恐怖の大王が来るだろう
アンゴルモアの大王を蘇らせ
マルスの前後に首尾よく支配するために
概要
ノストラダムスの詩集『百詩篇』(『諸世紀』は誤訳です)に登場する用語。
…上記を一読すればわかる通り、恐怖の大王=アンゴルモアの大王ではない。アンゴルモアは、空から来る恐怖の大王とは別人である…たぶん。
結局何も起きなかったのは21世紀を生きる読者諸君は良くお分かりであろう。
しかも、この文章では「人類が滅ぶ」なんてどこにも書いてない。そもそもこの詩は『百詩篇』の10巻72番であり、この後も詩は第100番まで続くので、ここで人類が死滅してもらっては話が終わってしまうのである。
が、五島勉がセンセーショナルにこの詩を面白おかしく紹介したため、20世紀後半の日本でのみこの「恐怖の大王」は様々な解釈を持って論ぜられることとなった。「空から来る」という事から
などが挙げられたが、もちろんすべて外れた。
強いて言えばウラジミール・プーチンが副首相・首相代行に任命されたのが1999年8月9日であり、ノストラダムスの時代のユリウス暦にすると7月になるところだが…
創作においては
だいたいアンゴルモアと同一とされる。
創作において1999年に来たとされるもの
- 大気汚染物質(漫画版『イナズマン』)
- シーレン(『水木しげるのノストラダムス大予言』)
- マシン帝国バラノイア(『超力戦隊オーレンジャー』)※1995年放映なのに来た。戦隊世界の時系列をややこしくしている原因
- 災魔一族(『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)
- 渋谷隕石(『仮面ライダーカブト』)
- モズ一族(『大予言_復活の巨神』)
- キングギドラ(『モスラ3』)
- 根源的破滅招来体(『ウルトラマンガイア』)
- 根源的恐怖の悪魔(『チェンソーマン』)
- 新惑星ラーメタル(『新竹取物語1000年女王』)
- バーム星人(『闘将ダイモス』)
- ゴドム星人(『宇宙空母ブルーノア』)
- ギシン星人(『六神合体ゴッドマーズ』)
- イデリア星人(『特装機兵ドルバック』)
- ドラキュラ(『悪魔城ドラキュラ』)
- 大魔王アンゴルモア(『ワイルドアームズ2』)
- ラヴォス(『クロノ・トリガー』)※厳密にはガルディア歴1999年。地中から登場しているが、実は6500万年前に宇宙から飛来していた
- 核の炎(『北斗の拳』)※ただし北斗の拳2のOPでは、核戦争から10年経っても「時はまさに世紀末♪」なんて言われているので実際は1990年頃に既に核戦争が起きている可能性が高い
- 人工衛星スリーシックスの誤作動による核ミサイルの投下(青山剛昌短編『夏のサンタクロース』)
- マクロス(『マクロスゼロ』)
- 大神官アンゴルモア(『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』)
- ノストラダムス自身による彗星の投下(『ザ・ドラえもんズスペシャル』)
- ノストラ団による彗星の投下(『ぼくは少年探偵ダン♪♪』)
- 巨大隕石アンゴルモア(『ヌードファイター柚希』)
- ヴァース帝国の襲来、ヘブンズフォールによる月の破片の落下(『アルドノア・ゼロ』)
- 大魔王アンコロモチ(『Dr.スランプ』)
- 妖怪恐怖の大王(『妖魔夜行』)※人々の思いの強さが存在の力に反映される世界観のため、フランスと日本の少数の信奉者によるイメージが統一されない思いで顕現したので拍子抜けだったと作中人物に言及される。
- 詳細不明なヤバいもの(『斉木楠雄のψ難』)※斉木により撃破されたらしい。
- 未来から襲来する異星人(『世紀末オカルト学院』)
- 宇宙魔神アンゴル族のモア姫(『ケロロ軍曹』)※アニメ版では寝坊していたので間に合わなかった
創作の世界で1999年に来たはいいが予想とかけ離れていたもの
- 鶴寺いぶ(『ふたりでリンゲル・ロックを』)※実はただの読み間違いで拍子抜けのオチを迎えた
- 全人類の強制性転換(『ぼくは、おんなのこ』)
- ダイオー星人キョーフ(『21エモン』)※全くの無害な宇宙人で、人類の宇宙開拓時代の始まりを告げた
- ウンチ(コロッケ!)※大予言とは無関係のプリンプリンの必殺技。棒に付いたウンチを相手に飛ばすというお下劣なもの
- あ・た・し♥(『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…』)※1999年という時系列にならって「99年目」に確定で発生。「恐怖の大王の存在を信じる」を選ぶと出現し、通常イベントの出現に比べ10倍の値段をする品物をねだられる。