概要
東京からはるか南東、小笠原諸島の島々にだけ生息していたハトの仲間で大きさ43センチくらい。カラスバトというのはカラスっぽいハトだからそのまんま。
森に住み、木の実や芽を主に食べていたようだ。
1889年に絶滅したとされ、標本は世界に3つしかない(ロシア科学アカデミー動物学博物館,ゼンケンベルク自然博物館,ロンドン自然史博物館)。
ちなみに小笠原諸島は固有種だった絶滅種の鳥があと3種おり、ツグミの仲間オガサワラガビチョウ、アトリ科(カナリアの仲間)オガサワラマシコ、オガサワラハシブトゴイ(鷺の仲間)がその面々。
オガサワラガビチョウとオガサワラマシコは1828年、オガサワラハシブトゴイは1889年に絶滅したとされる。
関連
リュウキュウカラスバト→沖縄在住だった亜種でやっぱり絶滅種。1936年頃に滅んだ。
カンザシバト←ハト科絶滅種第2号。20世紀初頭頃に絶滅。
リョコウバト→ハト科絶滅種カルテット第3号。1914年に滅んだ。
カラスバト→カラスバト本種以外にもいくつかの種類がおり、数は減っているが元気に生きている。
ちなみに小笠原諸島にはアカガシラカラスバトという亜種が今も住んでおり、同じような生態のオガサワラカラスバトだけが滅びた理由は不明。