概要
『F-ZERO GX』から登場。本作のストーリーモードにおける黒幕でもある。
主人公キャプテン・ファルコンが暮らす表の世界とは別次元の「裏世界」におけるF-ZEROグランプリ覇者で、レーサーとしてのテクニック以外に強力かつ不可解な能力を有する悪のカリスマ。前作『X』から登場しているブラックシャドーも実は彼の配下に過ぎないことが発覚した。
本編では、前回の大会(『F-ZERO X』)で失敗したブラックシャドーを締め上げ、次に開催されるグランプリで優勝しなければ命はないと脅迫。ブラックシャドーもそのために、邪魔者であるファルコンを今度こそ亡き者にしようと様々な謀略を巡らせることになる。デスボーンがここまで優勝に固執するのは、優勝賞品であるチャンピオンベルトに秘められた絶大な神秘的パワーが目的である。表裏それぞれの世界のベルトを合わせることで、銀河をも消滅させる力を発揮するといわれ、自身が既に手にしている陰のベルトと、ブラックシャドーが持ち帰るであろう陽のベルトを合わせ、その絶大なパワーを元に宇宙を掌握することを目論んでいた。
しかし結局、ファルコンはブラックシャドーの罠をかいくぐり予定通りグランプリに参加し、ついには優勝。これに怒ったデスボーンは、ブラックシャドーに制裁を与える形でとうとうファルコンの前に姿を現した。ベルトを手にしたファルコンに対し、お互いの持つベルトの所有権をかけ勝負を挑み、自身のホームである裏世界のコースで1対1のレースを行った。ファルコンが勝利すると、敗北したことに動揺してハンドリングを誤りコース外の火の海の中に転落、そのまま消息を絶った。
このストーリーをクリアすると、メインのグランプリモードで操作キャラとして使用できるようになる。グランプリ優勝のヒーローインタビューでもストーリー同様の恐ろしい形相と言動で進行役のMr.ZEROを震え上がらせていた。
…しかしその一方で、専用EDでは自身が主役の映画を見ながら大興奮し、周囲の客からドン引きされて距離を置かれるというシュールな姿が描かれた(どうやって食べるのかは不明だがポップコーンまで持参している)。また、ストーリーモードでは配下として描かれていたブラックシャドーのEDでは、ストーリーOPシーンのNG集が公開されており、自分のせいで怪我をしたブラックシャドーに対してヘコヘコと頭を下げ、ブラックシャドーの方も心配するデスボーンの手を乱雑に払い除けたりと、本編とは真逆の力関係と思しきやりとりがみられた。
因みに名前の「デスボーン(Deathborn)」は死を意味する「Death」と誕生を意味する「Born」にそれぞれ由来し、その名の通り過去3回死亡し復活した過去を持つ。
搭乗マシン
マシン名 | ダークシュナイダー(DARK SCHNEIDER) | 重量 | 2,080kg |
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性能評価 | ボディA/ブーストB/グリップD | マシンナンバー | 無し(00と表記されることも多いが、実際はマシンにナンバーが描かれていない) |
重量級で旋回性能と加速性能が悪いが、表示上の性能に反してグリップが失われ辛く挙動も素直なため重量級マシンの中では扱いやすい。ボディも硬く接触に強いため初心者に向いている。表示上の性能よりも最高速やブーストはほとんど並みなので速度は伸びにくい。加速寄りに設定すると、最高速が僅かに低下する代わりに加速がかなり改善され、性能がマイルドになって操作性が向上する。
アニメ『ファルコン伝説』でのデスボーン
CV:若本規夫(加工音声)
F-ZEROレースを運営するF-ZERO委員会代表として登場。しかし、その実態はブラックシャドー率いる「ダークミリオン」との繋がりが噂される謎多き人物。ブラックシャドー、ドン・ジーニーと結託し委員会本部に拉致した主人公リュウ・スザクをリアクターマイトの力で記憶を消去させようとしたが、正体を偽り「バーサーカー」としてドン・ジーニーに従事していたキャプテン・ファルコンによってリュウを救出されてしまう。その後も高機動小隊の尾行を尽く退いていた。
ダークミリオンの本拠地では、リュウに対し「自身はダークミリオンに送られた銀河連邦のスパイ」「ブラックシャドーを追い詰めたから協力してほしい」と話すがこれも嘘であり、その正体はドン・ジーニー共々、ブラックシャドーの変身した仮初の姿であったことが発覚した。