概要
【破壊力:C / スピード:C / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:C / 成長性:C】
スタンド名の由来はアメリカのヘヴィメタルバンドMETALLICAから。
磁力で相手の血液中の鉄分を刃物等に作り変えることで、体内から攻撃することができる。また、リゾット自身は鉄分を身にまとうことにより、景色と同化する=透明化することも可能。
切断したリゾット自身の体をくっつけることもできる。
この能力の恐ろしい点はターゲットの体内の鉄分を減らすことにある。 つまり早く鉄分を補給しないと、血液中の赤血球が酸素を運ばなくなり酸素欠乏症になってしまうのだ。
さらには敵の体内から攻撃可能という特性から、高いカウンター能力を持つイエローテンパランスや高い防御力を持つホワイト・アルバムのようなスタンドの最大の天敵である。
おまけに上述どおりスタンドが体内に潜在しているためにスタンド使いにありがちな「スタンドのビジョンがスタンド使いに視認されることで自身がスタンド使いであることがバレてしまう」という欠点も存在せず、対スタンド使いに対しても能力発動時でも自分がスタンド使いであることを悟られず優勢な立場に立つことが出来る。
まさに任務の失敗は一度もないのも頷ける、暗殺に適した能力であるといえよう。
とはいえ、しばしばこの戦法には、カミソリやハサミを敵の体内で作ったり鉄欠乏性貧血にさせてジワジワといたぶるような回りくどいことをするよりも、脳や心臓のような重要な臓器の血管内の複数箇所に金属片を生成して一瞬で血流を停止させ、重度の脳梗塞や冠動脈閉塞に至らしめるなどの手段で殺した方が手っ取り早いのではないのか?というツッコミがされる。
ドッピオとの対戦でも、ボスの正体への手がかりを引き出すため命までは奪うつもりが無かったであろう序盤戦はともかく、ボス=ドッピオの確信を得て完全に殺しにかかっていた終盤の状況においてもなおリゾットが刃物を作るのに拘ったのは何故なのだろうか。
「戦闘が成立しないくらい強くなってしまう上に絵的に地味で面白くないから」という漫画の事情を無視して擁護してみると、上掲した、メタリカのスタンド能力評価における「精密動作性」はC(=人間並み)なので、敵の体内の鉄分を操作する時は皮膚に近いところ限定、かつ繊細なコントロールが出来ない等の、本編では語られなかった制限があるからなのかもしれない。
補足
磁力をコントロールする能力は他に、3部に登場したバステト女神があるが、そちらは人間自体を磁石に変えてしまうのに対し、こちらは体内の鉄分を磁力で操作してしまう。能力は同系統でも、攻撃タイプ的には正反対である。