ガオン(かいけつゾロリ)
がおんはかせ
私も記事が欲しくなってね
CV:江原正士
作りたいものを探して旅を続ける一匹オオカミの科学者。
実は名称不明の国の王子なのだが、世界を見たいという思いから度々城を抜け出して旅に出ていた。
シンシアという母がいて、ゾロリ同様母親思い。
キザな性格で去り際によく薔薇の花を差し出している。
被っている帽子にはマジックハンドがついており薔薇は其処から手渡される。
ゾロリ達と出逢った切っ掛けは雪山で遭難した彼等を助けて近くの街で介抱させた時。初登場時はクールで他者と距離とった態度で接していた(軽装で居たゾロリ達にも「旅に向いていない」と非難していた)がゾロリの影響か回を追うごとに態度も軟化していき、地球のピンチにはゾロリ達の許へ駆けつけ力を貸した。
原作の絵本には登場しないアニメオリジナルキャラクターである。
元々当作は絵本の牧歌的な世界で有りながらダークヒーロー、アンチヒーロー的な要素が強い作品であるが、原作ではライバルキャラ的な立ち位置に居るクロヒョウの王子アーサーは真面目な正義漢としてゾロリの悪事を阻む優等生キャラだった。
しかしアニメオリジナルの彼はゾロリの夢である「自分の城」を捨てて自由人として、夢に生きる一匹オオカミでメカの天才というキャラクター。
ゾロリに極めて近い性質を持った、けれどこか正反対な悪人でも善人でもないキャラクターとして描かれ、その性格、背景、立ち位置、モチーフ動物等正にゾロリのライバルキャラとして相応しいキャラクターとして多くのファンに受け入れられた。
原作には登場しないキャラであり、実は出番もそんなに多くないのだが上記の理由によりpixivにも多数イラストが投稿されている。
私の活躍を忘れたとは言わせんぞ!
無印
- 29話「おやじギャグ大さくせん」
この回で初登場となる。
とある雪山を自作と思われる雪上車で走行していたが、そこで行き倒れになっていたゾロリ一行を発見、近くのヒエール国に連れて行き介抱してあげた。しかしゾロリ達の礼を「互いに旅人だから二度と会うことはない(要約)」と突っぱね、その場を立ち去る。一方ゾロリ一行はヒエール国が異常気象で晴れの日が続き、そのせいで雪解け水がダムになだれ込み決壊寸前になっていることを知る。『ブックらこい〜た(簡単に言うとおやじギャグを連発し、冷気を発生させる本型の神器)を持つ勇者がこの国の危機を救う』と言う予言を聞きつけ、この世にただ一つしかないブックらこい〜たを持ちうる自身こそがその勇者であると意気込むゾロリであったが…実はガオンもブックらこい〜たを所有していた。その名も『にせブックらこい〜た』。ガオン自ら作り出した、本物と寸分違わない能力を有するとんだ代物である。勇者はただ一人とばかりにゾロリとガオンはブックらこい〜たによるおやじギャグ対決を決行。勝負は一進一退を極めたが、突如ダムが決壊。それを見たゾロリはブックらこい〜たの十八番ギャグ「この本読んで、ブックらこい〜た!」を発動。これにより『にせブックらこい〜た』は壊れ、ダムから流れ出た水も凍て付くことで止まり、ヒエール国は救われた。この結末を見たガオンは負けを認め去っていった。
ちなみに『にせブックらこい〜た』を作った理由については、「ただ作りたかったから」だそうである。
- 36話「げきとつ!メカイシシノシシ大さくせん」
旅の途中、訪れた者が良いことをすれば「よいこスタンプ」がもらえ、いっぱいになれば褒美(王様とお揃いの銀のカツラ)がもらえるピッカリン国に来訪。下記の通り作り上げたメカイシシ・ノシシはこの国で人の為になることをし続け、スタンプをためていく。後から訪れたゾロリ一行も負けじと善行を積むが、やがてマッチポンプに手を染めていく。(ゾロリが困った人になりすましイシシ・ノシシがそれを助ける、ゾロリがいたずらをして人を困らせイシシ・ノシシがそれを救うなど)そんなこんなで同点になった両者。最後の勝負として王様は自身の城の掃除を提案、イシシ・ノシシは奮闘するも運動能力、大食い、おならの威力において全てを上回るメカイシシ・ノシシが大きくリードしてしまう。それを見たゾロリは即興で『お掃除ロボ』を建造、イシシ・ノシシを登場させる。ガオンはメカイシシ・ノシシに発破を掛けるがメカイシシ・ノシシはそろって『お掃除ロボ』に見惚れて、掃除を放り出してしまった。メカイシシ・ノシシが全てにおいてオリジナルを上回るのなら美的センスでも二人を上回るであろうと言うゾロリの作戦である。『お掃除ロボ』の威力は凄まじく、勝利はゾロリ達に輝くかと思われたが、イシシ・ノシシの操縦ミスで『お掃除ロボ』は暴走。結果城はメチャメチャに汚れてしまい、ゾロリ一行は国外追放となった。勝利を得たガオンだが「お掃除ロボの暴走さえなければ負けていた(要約)」と悟り、王様からの褒美を固辞。メカイシシ・ノシシもゾロリのメカについ見惚れてしまった自分の不甲斐なさを恥じ、修行の為ガオンと別れる事を提言。何処かへと旅立っていくメカイシシ・ノシシを見届けたガオンにゾロリは「また会えるさ」とエールを送るのだった。
- 43話「おばけイカたいじ大さくせん」
とある漁村に来訪しそこの元締めであるドーベルという金持ちと友達になる。いろいろなVIP待遇を受けていたが、それは近海を荒らしまわるよっちゃんという巨大イカを倒してもらう取引を行ったためであった。偶然居合わせたゾロリ達とよっちゃん退治をかけて両者自作した船で出港するが、ゾロリ、ガオン共によっちゃんを退治するつもりはなく、捕まえて影響のない遠洋に運ぶつもりであった。よっちゃんにより沈められたゾロリ達の船を尻目にガオンはよっちゃんを大人しくさせることに成功したが、土壇場でドーベルは裏切りよっちゃんを始末しようとする。直後ゾロリの友達である妖怪の大にゅうどうにゾロリ達は救出され、ガオンとドーベルの乗った船は沈没してしまった。その後よっちゃんが暴れていたのはドーベルが禁止されていた釣り針での漁を行った結果、釣り針がよっちゃんに引っかかり、その痛みのせいで暴れていたことが判明。ドーベルは証拠隠滅のためよっちゃんを退治しようとしていたのだ。結果ドーベルは怒ったよっちゃんに海の果てまで追い回される羽目になった。一件落着した後は「友達は選べと言うことだな」とゾロリに告げ去っていく。それを見送ったノシシは「あいつ絶対友達少ねぇだ」と呟くのだった。
- 47話「けっせん!ゆめの王子さま!」
とある国の王子であることが判明した回。ガオンは我儘で国を飛び出している負い目があるのか、自身の城に出入りするときには自身しかその存在を知らないであろう抜け穴を使用している。一城の主であり上記の通り母思いであるガオンが城を抜け出してまで一人旅を続ける理由は「城の外には自分の知らない世界があり、それを知りたい」からだという。これはガオンの行動心理である“探究心”の裏付けであるとともに、「自身の城」を旅のゴールとするゾロリと、「自身の城」を旅のスタートとしたガオンの対比であろう。
ちなみにガオンは幼子の頃は泣き虫であり、母親の手を焼くほどの腕白でもあったことが自室のアルバムで判明。またゾロリに負けた反省ゆえかおやじギャグの鍛錬を行なっている様だが、いまいち煮えきらずイシシ・ノシシからダメ出しされている。またゾロリの「母は大事にすべき」という発言を受け、シンシアの肩を揉んであげることになる。シンシアはこれを受けて息子の成長を喜んでいた。
そんな折ガオンの城では「第33回・最高の王子様はだ〜れだコンテスト」が開催、出場の為各国から正体された王子達に紛れゾロリも颯爽と参加し、豪華な優勝商品を得ようとする。ガオンは優勝商品に興味はないが、ゾロリに勝ちを拾われるのが癪だというセコい理由で自身も参戦。卓球に関連した協議でついに最終決定にまで辿り着くも、その正体は旅行券。旅を続けるゾロリとガオンには全くの無用の長物であり、アホらしくなった両者は共に棄権。こっそり城を抜け出し、褒めあったり口ゲンカしたりして夜の旅路をどこまでも歩いて行った。
- 51話「ゾロリさいごの日⁉︎」
とある森を放浪していたが、超巨大なタコ焼きを発見。これは閻魔がゾロリ達を地獄送りにするために召喚したものであり、ゾロリ達はその下敷きになり昇天してしまった。そうとも知らずガオンがこのタコ焼きがなぜ存在しうるかを真面目に検証するも、答えを導き出せず「ナゾだ…」と思考の迷宮に囚われていた。その後、ゾロリ達は手違いで地獄行きになったことが発覚。(閻魔帳に「ソロリ」という人物の名前に閻魔の好物であるゴマせんべいのゴマが張り付いて「ゾロリ」と読み違えたため)。現世に蘇ったゾロリ達は早速超巨大タコ焼きを食い尽くし旅へと戻っていく。ガオンはただそれを唖然として見送るばかりであった。
ちなみに「ソロリ」とは経緯は不明だがガオンがゾロリを模して作ったロボットであり、ゾロリの地獄行きが手違いと発覚した瞬間ガオンの研究所で突然爆発し壊れた。言うなればゾロリはガオンのせいで地獄行きになったと言えるが、ゾロリとガオンは違いにこの事を知らない。
まじめにふまじめ
- 30話「ゾロリVSガオン」
- 48話「きょうふのだいいんせき」
- 67話「メカガオンあらわる!」
- 80話「ゾロリとガオンきょうふの97ならべ」
もっと!まじめにふまじめ
22話「飛べ!ガンダブー」
前作から本作までのブランクや今作ではビートの存在もあり登場が危ぶまれていたが、22話にてまさかの登場。おならで動くロボット・ガンダブーに乗り宇宙に飛び出すゾロリ達を何処かのバーで見送っていた。
わずかな出番でありセリフもなかったが、2期以降の活躍に期待したい。
友達は選べという事だな
- ゾロリ
実力を認め合う良きライバル同士。一度だけゾロリに勝っているが何回かはゾロリが勝っておりほとんどは引き分けで終わっている。但し勝負は専らオヤジギャグ対決。初登場時は「世界に一つしか無い」と言われている”ブックらこいーた”を作りあげ、ゾロリが持つ本物の”ブックらこいーた”でオヤジギャグを披露し合い、周りを凍てつかせた(しかしそれがある町のトラブル解決に繋がる切っ掛けに)。
出逢った当初イシシから「ゾロリせんせに似てる」と感じて懐かれる。ガオンはあまり興味無さげだったが後日「仲間が欲しくなった」という理由で彼等そっくりなメカ”メカイシシ””メカノシシ”を作った事がある。一匹狼だった彼の心境を変えた経緯や如何に。
魔法の国で出逢ったお嬢さん。魔法の森が封印された事件を追っているゾロリをオヤジギャグ対決に引っ張り二人して夢中になって怒られた。初登場時の物に代わる自慢の発明品”ブックらこいーたオドロイチャッター”も「ダサくてヘンテコでオヤジの哀愁漂う本」と一蹴されてしまう。
表記ゆれがないよう、推奨するタグを付けたらどうだね
ガオン……単独だと検索に引っ掛かるので「(かいけつゾロリ)」と付ける事を推奨する