概要
スコットランド沖にあるアウター・ヘブリディーズ諸島のミンチ海峡に出没する幽霊海賊船で、乗組員が真っ青な肌をしているために「青い男たち」という複数形の名で伝わっている。
また出没位置からブルーメン・オブ・ザ・ミンチ、現地の古ゲール語でスルー・ナとも呼ばれている。
ミンチ海峡を船で通過しようとすると、前方に立ち塞がり船長が「船を沈める」という意味の押韻を使った見事な歌を歌ってくる。
それに対し勇気を持って歌い返して勝たないと、次々と青い男たちが乗り込んできて皆殺しにされてしまい、船は沈められてしまうと恐れられた。
この悪霊の成立には、ヴァイキングによってこの地に青い色の民族衣装のムーア人(北西アフリカのイスラム教教徒)奴隷が置き去りにされたという歴史的背景があるといわれている。