ターセル
たーせる
トヨタ自動車が生産販売していた小型乗用車。
概要
トヨタ自動車初のFF車として1978年に誕生し、1999年まで販売された。
販売店別の兄弟車としてコルサとカローラⅡ、初代の北米向け輸出車としてカローラターセルも生産されていた。
ボディタイプはセダン、3ドア又は5ドアのハッチバック、輸出仕様限定でノッチバック型クーペも設定された。
車名は、主に鷹狩り用のオスのハヤブサを指す英語から取られた。
初代はトヨタカローラ店とトヨタディーゼル店の専売車として登場。
後年の5代目トヨペットコロナ並の2、5mのホイールベースとなり、リアシートの足下にゆとりを持たせたことから「ロング・ロング・ターセル」というキャッチコピーが設定された(コルサは「広さのコルサ)。
エンジンは縦に置かれており、その理由は新しいATの変速機ではなく既存のものを流用してコストを下げるためであったとされる。
1982年5月に2代目が登場。
新たな兄弟車としてハッチバックのみのカローラⅡを追加し、ターセルの取扱店はカローラ店とディーゼル店からトヨタビスタ店とトヨタオート沖縄に変更された。
1986年5月にハッチバック車が3代目に移行するが、2代目セダンは1990年まで販売された。
3代目はスターレットのプラットフォームを使用したため、エンジンが横置きレイアウトになった。
スタンダードなコンパクトカーとしては異例のリトラクタブルヘッドライトを採用したグレードも存在した。
1990年9月に4代目が登場。
セダンが代替わりし、5ドアハッチバックは廃止された。
CMキャラとして月光仮面を採用した。
1994年9月に5代目に移行。
1999年7月をもって販売を終了し、。スターレット、コルサ、カローラIIと共に後継車種はハッチバックのヴィッツとセダンのプラッツ)に統合される形となった。