トリコ最終回構文
ちなみにさいしゅうかいは
概要
トリコ最終回構文とは、島袋光年氏の作品であるトリコに対して、ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了と言う一連の文言を改変、もしくはまんま使うことで成立する文章。
最初に断っておくこととして、この構文の言っていることは事実ではない。
トリコの最終回は、原作・アニメ版ともにいわゆる俺たちの戦いはこれからだエンドであり、このような内容ではない。これは下記の通り、アニメ版トリコの関連商品であるグルメスパイザーに引っ掛けた遊びの文章であり、一種のブラックジョークでしかない。
トリコ最終回構文が発生するまで。
まず、グルメスパイザーの記事に詳しいが、このグルメスパイザーと言う商品は、アニメ版トリコの放送に伴って、販促商品としてスポンサーとなったおもちゃメーカーから発売された玩具であった。
しかし、この商品は発売当初から消費者からすさまじく評価の悪い商品であり、原作中で作者が若干ネタとしていじるまでの商品であった。
その後、トリコが連載終了し、アニメ・原作共に2000年代後半から、2010年代中期を代表する名作となり、グルメスパイザーの存在も忘れ去られた。しかし、時は流れて2020年の秋、とあるツイートをきっかけにネット上でグルメスパイザーブームが起こる。
ブームの内容自体は当該記事に詳しいが、このブームの中でグルメスパイザーMADのコメントには「ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」という謎のコピペが書かれるのが一種のテンプレネタになってしまった。
ここまでなら、時を経たトリコのいじりネタでしかなかった。
だが、事態はそこから更に展開する。
ここからは、とある漫画のネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。
2020年12月7日発売の2021年1号に連載されているチェンソーマンの最終回直前の話にて、主人公のデンジ(チェンソーマン)はラスボスであるマキマを倒すために、彼女を殺してその死体を生姜焼きにして食べてしまう。
ラスボスとしてのマキマは、デンジに兄の様な存在である早川アキを殺させ、妹の様な存在であるパワーを目の前で殺害する。と言う、傍若無人にもほどがある所業を行い、更には厄介オタクさながらのチェンソーマンへの偏愛っぷりを見せつけ、デンジに生きることを諦めさせるほどに追い詰めた。
これらの、ある種暴走ともいえるほどの壮絶な暴挙もあって、最終決戦の決着が彼女を解体して調理するという展開は、トリコ最終回構文さながらであるとして、多くの読者は驚愕と衝撃を受けた。
その為、Twitter上ではこの構文を少し改変した、「ちなみにチェンソーマンの最終回は暴走したマキマをデンジが泣きながら調理して連載終了」といじる内容であふれかえることになったた。
この構文の凄まじいところは、そのインパクトの強さからチェンソーマンを読んだことのない人からすれば、初見では何を言っているのか全くわからないというところであり、比喩表現か何かだと思えば、マジでこのまんまの内容(正確に言えばデンジは泣いていないが)が少年誌の誌面に載っていたという、二重の衝撃を与えるところである。