概要
主に天体の角度・高度などを測るのに用いる測量器具・「ろくぶんぎ(六分儀)」をかたどった星座。60度=360度の1/6の角度を持つのでこの名前があり、姉妹品(前身)に45度(1/8)の「はちぶんぎ」、90度の「しぶんぎ」があった。
ちなみにこれらはいずれも星座になったが、しぶんぎ座のみ星座になったエピソードが超個人的すぎるという理由でボツになった(しぶんぎ座を作ったラランドという学者が甥っ子と天体観測した記念という理由だったから)。それをいったらこのろくぶんぎ座も個人的な事情があるのだが(後述)、その理由に同情票でも集まったのか問題なく存続して現在に至る。
なおはちぶんぎ座だけはこれといったエピソードがない模様。
探しかた
からす座やコップ座と共にうみへび座に乗っているへの字型のような並びがそれ。真上にいるしし座を目印にするとわかりやすいだろう。
ただしこのろくぶんぎ座は5等星程度の暗くて地味な星座であり、見当を付けたら地道に探すこと。
なおうみへび座のアルファルド&しし座のレグルスという猛獣2匹の心臓に挟まれた位置にあるのは、これを作ったヘヴェリウス(ポーランドの天文学者)が「愛用していた品が火事で自宅ごと燃えてしまったので、それを悲しみ星座に残した」という経緯ゆえ。
最終的にヘラクレスに退治されてしまったとはいえ、しし座(ネメアの人食い獅子)もうみへび座(アミモネ沼の九頭竜)も不死身の怪獣であるため、彼らに守ってもらおうということらしい。
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