概要
「蒼天のイシュガルド」の暗黒騎士ジョブクエストに登場するNPC。
重厚な鎧で身を包んだ男性。
さる貴族の婦人に異端の疑いがかけられた際、決闘裁判にて代理戦士を名乗り出る。
しかし決闘に敗北して婦人は処刑され、フレイ本人も重傷を負い、雲霧街に朽ち捨てられるも、辛うじて一命を取り留めた。
以後、彼と出会った事で暗黒の力に目覚めた光の戦士の手助けをすることとなる。
本名「フレイ・ミスト」。異名は「影身のフレイ」。
また、同門のシドゥルグは兄弟子にあたる。
クラスは暗黒騎士なのだが、上記の怪我が原因で大剣を持つことができなくなり、現在は白魔法を使用する。
本人曰く「君のような人」と旅をしていて、その人はザナラーン地方の恐るべき脅威を討ち倒して英雄になった結果、フレイから遠ざかっていってしまったらしい。
プロフィール
名前 | フレイ・ミスト |
---|---|
種族 | ヒューラン・ミッドランダー |
性別 | 男性 |
クラス | 暗黒騎士(幻術士) |
出身 | 雲霧街 |
関連タグ
ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 暗黒騎士(FF) 蒼天のイシュガルド
※以下、暗黒騎士ジョブクエストの重大なネタバレを含みます。
彼の正体について
暗黒騎士の儀式を続けるも、「声」の主に気づく事ができない光の戦士。
フレイは
「「英雄」である限りこのエオルゼアで誰かを護る事はできない。
英雄として築いた地位、名声、居場所を捨ててもそれを護りたいと思えたなら、
僕と一緒に、このエオルゼアを出てください。」
と光の戦士に告げる。
本当の暗黒騎士になるためにエオルゼアを出るべきなのか、決心がつかないまま光の戦士はフレイの所に向かった。
フレイよりも先に待ち合わせ場所にたどり着いた光の戦士は、かつて一緒に戦ったホワイトブリム前哨地の騎士に助けを求められる。
それを光の戦士は承諾。フレイの事は気にかかりつつも、向かっていった。
無事に任務完了し、喜び合う光の戦士達であったが、ホワイトブリム前哨地から切迫した伝令が。
それによるとホワイトブリム前哨地を黒衣の何者かが襲撃し、その正体は不明であると。
急いでホワイトブリム前哨地に向かった光の戦士。
「……来たんですね。約束の場所には、いてくれなかったのに。」
そこに居たのは、フレイであった。
フレイは語った。
君を都合のいい英雄で居させようとした奴らを全員消そうとしたと。
そして「本物のフレイ」は既に死亡していて、自分はフレイではなく、光の戦士の奥底に眠る負の感情、影身であると。
すなわち、光の戦士が「英雄」になるたび心の闇に封じてきた、恐怖や憎しみ。負の感情という「影身」こそが彼の正体だった。
何故そうなったかというと、フレイが持っていたソウルクリスタルに触れた時、フレイが今際に抱いた生への渇望が光の戦士のエーテルと共に、彼/彼女の「負の感情」を吸収した為。
「影身」は僅かに残るエーテルを動力源とし、自分と向き合う事のない光の戦士に自分と向き合って欲しいと願う。だがそんな願いすら、「英雄」を求める人々によって届かない。
儀式のたびに聞こえた「声」は彼と、自分の意思とは関係なく「英雄」に祀り上げられていく光の戦士の、心の悲鳴だった。
「あの悲鳴の主を救うと、君は言った。
だったら、ねえ……今度こそ僕を見てよ……!」
そしてフレイは、いや、光の戦士と同じ顔をした「英雄の影身」は、大剣を手にして宣言する。
「さあ……思い知って、選ぶんだ。
僕を殺して世界を護るか、世界を護って僕(キミ)を殺すか!」
かくして、光の戦士と影身は刃を交わす。
壮絶な戦闘中にも影身は台詞を発するが、その悲痛さに思わず涙したプレイヤーは少なくない。
影身との戦いの末、光の戦士は勝利する。
それは、彼/彼女にかつて助けられたホワイトブリムの人々の応援を背負っていたからなのかも知れない。
その「結果」を見た影身は、「誰に強いられるでもなく、自分の意思で誰かを助ける」光の戦士に告げる。
「ああ、それは「暗黒騎士」の在り方でもありましたね。
君に……とてもよく似合います。
これからも、きっと強くなれるはずです……。」
「でも……だからこそ、痛いんだ。
まっすぐに進み続ける君に、苦しみを口にしない君に、ただ、「生きて」と届けたかったんだ……!」
背中合わせに立つ彼/彼女に対し、影身は優しい笑みを浮かべ、言葉を残す。
「ありがとう……。痛みを知り、悲しみを知り、苦しみを知る我が主よ。」
「僕は君の心に還り、世界を守って戦う君の、
涙となり、怒りとなり、力となりましょう。」
……また、ともに旅をしようよ。