概要
「蒼天のイシュガルド」の暗黒騎士ジョブクエストに登場するNPC。
重厚な鎧で身を包んだ男性。
さる貴族の婦人に異端の疑いがかけられた際、決闘裁判にて代理戦士を名乗り出る。
しかし与えられた剣がなまくらであった事もあり、決闘に敗北して婦人は処刑される。フレイ本人も重傷を負い、雲霧街に朽ち捨てられたが、辛うじて一命を取り留めた。
以後、彼と出会った事で暗黒の力に目覚め、何者かの「声」を聞くようになった光の戦士の手助けをすることとなる。
本名「フレイ・ミスト」。異名は「影身のフレイ」。
同門のシドゥルグは兄弟子にあたり、こちらはLv50~60のジョブクエストにて登場する。
クラスは暗黒騎士なのだが、上記の怪我が原因で大剣を持つことができなくなり、白魔法を使用する。
本人曰く「君のような人」と旅をしていて、その人はザナラーン地方で恐るべき脅威を討ち倒して英雄になった結果、フレイから遠ざかっていってしまったらしい。
プロフィール
名前 | フレイ・ミスト |
---|---|
種族 | ヒューラン・ミッドランダー |
性別 | 男性 |
クラス | 暗黒騎士(幻術士) |
出身 | 雲霧街 |
関連タグ
ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 暗黒騎士(FF) 蒼天のイシュガルド
※以下、暗黒騎士ジョブクエストの重大なネタバレを含みます。
彼の正体について
過去に復讐心から自分を傷つけ、また英雄としての名を利用しようとする人と関わりながら、暗黒騎士の儀式を続けるも、聞こえる「声」の主に気づく事ができない光の戦士。
フレイは
「英雄」である限りこのエオルゼアで誰かを護る事はできない。
英雄として築いた地位、名声、居場所を捨ててもそれを護りたいと思えたなら、
僕と一緒に、このエオルゼアを出てください。
と光の戦士に告げる。
本当の暗黒騎士になるためにエオルゼアを出るべきなのか、決心がつかないまま光の戦士は指定の場所に向かった。
先に待ち合わせ場所にたどり着いた光の戦士は、かつて一緒に戦ったホワイトブリム前哨地の騎士に助けを求められる。
他者の命にかかわる事情から、それを光の戦士は承諾。フレイの事は気にかかりつつも、その場を離れた。
無事に任務を完了し、騎士達を助けた光の戦士であったが、そこに切迫した様子の伝令が。
それによるとホワイトブリム前哨地を黒衣の何者かが襲撃し、その正体は不明であると。
急いで前哨地に向かう光の戦士。
……来たんですね。約束の場所には、いてくれなかったのに。
そこに居たのは、フレイであった。
フレイは語った。
君を「都合のいい英雄」で居させようとした奴らを全員消そうとしたと。
そして「本物のフレイ」は既に死亡しており、自分はフレイではなく、光の戦士の奥底に眠る負の感情であると。
すなわち、光の戦士が「英雄」になるたび心の闇に封じてきた、恐怖や憎しみ。負の感情という「影身」こそが彼の正体だった。
何故そうなったかというと、フレイが持っていたソウルクリスタルに触れた時、フレイが今際に抱いた生への渇望が光の戦士のエーテルと共に、彼/彼女の「負の感情」を吸収した為。
「影身」は僅かに残るエーテルを動力源とし、自分と向き合う事のない光の戦士に自分と向き合って欲しいと願う。だがそんな願いすら、「英雄」を求める人々によって届かない。
儀式のたびに聞こえた「声」は彼と、自分の意思とは関係なく「英雄」に祀り上げられていく光の戦士の、心の悲鳴だった。
あの悲鳴の主を救うと、君は言った。
だったら、ねえ……今度こそ僕を見てよ……!
そしてフレイは、いや、光の戦士と同じ姿をした「英雄の影身」は、大剣を手にして宣言する。
さあ……思い知って、選ぶんだ。
僕を殺して世界を護るか、世界を護って僕(キミ)を殺すか!
影身との戦いの末、光の戦士は勝利する。
それは、彼/彼女にかつて助けられたホワイトブリムの人々の応援を背負っていたからなのかも知れない。
その「結果」を見た影身は、「誰に強いられるでもなく、自分の意思で誰かを助ける」光の戦士に告げる。
ああ、それは「暗黒騎士」の在り方でもありましたね。
君に……とてもよく似合います。
これからも、きっと強くなれるはずです……。
でも……だからこそ、痛いんだ。
まっすぐに進み続ける君に、苦しみを口にしない君に、ただ、「生きて」と届けたかったんだ……!
背中合わせに立つ彼/彼女に対し、影身は優しい笑みを浮かべ、言葉を残す。
ありがとう……。痛みを知り、悲しみを知り、苦しみを知る我が主よ。
僕は君の心に還り、世界を守って戦う君の、
涙となり、怒りとなり、力となりましょう。
……また、ともに旅をしようよ。
ジョブクエストLv60~70
孤高の暗黒騎士シドゥルグと数奇な運命を背負った少女リエルを巡る物語を経て、光の戦士が所持していた暗黒騎士のソウルクリスタルが割れるという前代未聞の事態が発生。
そこに現れた「ミスト」を名乗る、エレゼン族の少年。
何処かの誰かを思い出す容貌の彼の目的は「誰かを失って悲しむ人を元気づけたい」。
その為に光の戦士が持つエーテルを借りた結果ソウルクリスタルが割れてしまったが、これを元に戻す前に、4度だけその力を使って悲しむ人を救いたいと告げる。
エーテルを取り戻す為にその旅につきあう光の戦士達だったが、歴代の暗黒騎士が望んだ「護りたい、失いたくない」という願いから生まれたミストは暴走。
「誰も傷つかない、何もなくさない世界」を望み、誰よりも傷ついている光の戦士を『英雄』の座から降ろそうとした結果、それを邪魔しようとするシドゥルグ達に傷を負わせてしまった。
本末転倒の理想を求めた結果、光の戦士が今まで倒してきた人々が具現化し、敵として立ちはだかる。
「戦うほど、進むほど、失われていく」
「よるべのない、ひとりぼっち」
そう言われた光の戦士は、「それでも」と言葉に出す。
振り返ればきっと、孤独ではない
心につれてきたものがある……!
……確かに、前に進もうとする人は孤独です。
その足を動かせるのは、いつだって自分だけだ。
その傍らには、フレイが立っていた。
そして彼は「光の戦士に生きて欲しいからその歩みを止める」と叫ぶミストに告げる。
……ええ、それは確かに、僕の気持ちでもありました。
でも、だからこそ、ここで挫かれるんだ。
痛みも苦しみもつれて旅をするといった、
君の……僕らの、強さの前にッ!
戦いの末、力を使い果たして消えていくミスト。
そんなミストに対してフレイは「君の想いは認めるし、僕としては悪くない奇跡だった。ただ、やり方をもう少し考えろという事です」と静かに諭す。
最後にミストは光の戦士達を振り回した事を謝罪し、せめてその想いを持っていってくれるよう願う。
そしてまたフレイも、元ある場所へと帰っていった。
ぼくは、孤高の救済者より生まれしもの。
かなしみを拒み、別れを退けるもの。
……どうか、あなたにも、そうありますよう。
ジョブクエストLv80
第一世界での冒険を終えた光の戦士はイシュガルドに赴き、シドゥルグ達と再会。
想像もつかない大冒険を聞かされたシドゥルグは驚きを露わにしつつ、光の戦士宛に預かっていた手紙を渡してくれた。
差出人を求めてあちらこちらと出向いた結果、低地ラノシアのレッドルースター農場にて、光の戦士はひとりの男と出会う。
それはかつて光の戦士を体よく利用し、図々しい要求をした為にフレイの怒りを買った商人だった。
一度は光の戦士に取り戻してもらった商材が全部駄目になり、ケチがついたか商売がさっぱりいかなくなった結果、彼は一文無しになったという。
八つ当たりする日々が続いたが、ある時すっからかんの倉庫に残された商材である花の球根を見て、「自分はあの時確かに助けてもらっていた」と気づき、自分がやった事を後悔する。
農場の一角を借りて花を育てながら、あの時の詫びと礼をしたいと思い、手紙を出したという。できれば、あの時同行した黒ずくめの戦士にも謝りたいと願いながら。
謝罪と共に渡された花を手に、光の戦士はホワイトブリム前哨地を見下ろす崖の上に立つ。
大剣を大地に刺し、静かに黙祷するその背中合わせに、懐かしい闇の気配が現れた。
こうして結末に咲く花を、
少しでも美しいと思うなら。
生き抜いてください、明日も……そのまた明日だって。
第一世界での決戦で死にかけた事を怒りつつ、あの戦いが「君が誰かに力を貸してきたことが、繋がり、巡って、君を死の運命から救ったことになる」と語る影身。
君は、世界を護って、君を救った
それはかつての自分に対する慰めであり、答えであり、希望となると。
そして影身は、笑みを浮かべて最後にこう告げた。
まったく……君って人は!
Lv80で習得するアビリティ「影身具現」は、フレイを髣髴とさせる「英雄の影身」を具現化して共に戦うというもの。
ジョブアクション紹介動画が初披露された時は、会場から大きな歓声が上がった。