概要
21000系ズームカーと同等の車体を持つが、下回りは事故廃車された1251形と天下茶屋工場(1982年廃止)持ちの予備部品から流用された吊り掛け駆動車両で、21000系より1年早く1957年に登場した。通称偽ズームカー。
登場後は大運転に用いられていた1251形などと共通運用が組まれ、21000系の昇圧改造工事期間中は代車としてフル活用された。
高野線昇圧後は休車となり、中間車は運用復帰すること無くそのまま廃車解体。モハ21201は電装解除を行って貴志川線へ転属。モハ21202は休車のまま運用復帰すること無く1983年廃車となった。
貴志川線に転属したモハ21201は電装解除の上でクハ21201へと形式を改め、通学ラッシュ時の増結用車両として活躍。当時の貴志川線で唯一の全金属車体を持つ車両となったが、貴志川線でのラッシュ時増結廃止で用途を喪失。1986年に廃車となった。
廃車後、現車を衝突実験に用い、社内で使用するデータ収集を行って解体された。