概要
1988年9月17日から10月2日まで大韓民国ソウル特別市で開催された第24回夏季オリンピック
当時はまだ冷戦状態であったが東西両陣営がそろって参加したオリンピックだった(北朝鮮は不参加)。
昭和最後の夏季オリンピックである。
出来事
開会式での鳩丸焼き事件
開会式での聖火台への点火時、そこに止まっていた鳩が丸焼きにされてしまった。これは本来点火してから鳩を飛ばすはずが、手違いで逆になってしまったためである。
当然動物愛護団体は猛抗議、さらに本来鳩が住むのに的さない場所(特に冬季五輪時)に飛ばすことのに対する非難も相まって、以降の五輪では代わりにオブジェや風船などで代用している。
盗まれた金メダル事件
ボクシング競技ライトミドル級決勝でアメリカのロイ・ジョーンズ・ジュニアが、地韓国の朴時憲から2度のダウンを奪うなど相手を圧倒しながら2-3の不可解な判定で敗れ、ロイは記者会見で「盗まれた金メダルを返してくれ!」と涙ながらに訴えたこと。後に朴有利とした3人の審判が韓国側によって買収されていたことが判明した。
また、韓国の辺丁一とブルガリアのアレクサンダー・クリストフのバンタム級2回戦は4-1の判定でクリストフが勝利したが、この判定を不服としたが辺のセコンドが猛抗議、リング上で大乱闘に。そして辺は照明の消されたリング上で1時間以上にも渡る抗議の座り込みを行った結果、その日の試合が全て延期されてしまった。ニュージーランド出身の主審は安全のため母国に強制送還されたという。
関連タグ
グレンジャー・・・ソウルオリンピック開幕によりヒュンダイがVIP送迎用の国産高級車の開発に迫られたことから誕生したという経緯がある。また三菱にその開発を依頼したことが、三菱・デボネアのフルチェンジの一助となっている。
K1戦車・・・当初名称が「88戦車」であり、このオリンピックを意識したものであった。
大韓航空機爆破事件・・・開催の前年に発生したテロ事件、このソウルオリンピックへの妨害工作という見方もある。