概要
1996年にアーケードゲームに登場し、後に『ソウルキャリバー』シリーズとして今尚
続いている人気格闘ゲームである。また本作と『ソウルキャリバー』シリーズをひとまとめ
にして『ソウル』シリーズと呼ぶこともある。登場する人物たちはそれぞれ武器を使用し、
伝説の剣ソウルエッジを巡って戦うこととなる。
ゲームシステム
キャラクターの基本操作として、4ボタンにそれぞれ縦斬り・横斬り・蹴りとガードする
ボタンが当てられている。そして本作では、画面手前や奥に移動する「軸移動」が重要と
なってくる。戦い方の基本として、
・縦斬りは強力な技が振り分けられているが軸移動に弱い。
・軸移動は縦斬りを簡単に回避することが出来るが、横斬りに捕まってしまう。
・横斬りは攻撃範囲が広く軸移動を潰すことが出来るが、縦斬りとかち合うと競り負けてしまう。
といった3すくみの優劣が存在する。
また後のシリーズには継承されなかった本作独自のシステムに「武器ゲージ」がある。攻撃をガードすると
ゲージが表示され、そのゲージが無くなると武器が弾け飛び、素手で戦うことになる。
さらにゲージを消費して、強力な「クリティカルエッジ」を繰り出すという読み合いも発生する。
邪剣ソウルエッジについての変遷
本作に登場し、後のソウルキャリバーシリーズにも大きく影響を与えるアイテムである。
二本一対の剣であり、最初は伝説の剣として使用者に強大な力を与えるものだと噂されていた。
しかし、その正体は伝説の剣どころか使用者やその周辺の人物の魂を吸う禍禍しい魔剣であった。
『ソウルエッジ』
色々な人物の手から手に移動し、セルバンテスの手に辿り着いた。その後聖戦士ソフィーティアの手によって、邪剣の片方を破壊された。残る一方はジークフリートが持ち去る。
『ソウルキャリバー』
邪剣はかろうじて消滅せずに、ジークフリートを利用しナイトメアなる異形の存在
として復活した。また一度消滅されそうになった経緯から、身を守る為にアイヴィー
などの手駒を用意した。それら配下たちを振り切って、キリクとシャンファがソウルエッジの元へ現れる。結果シャンファの持つ霊剣ソウルキャリバーによって破壊され、
邪剣の暴走を抑える為に、霊剣は邪気の満ちる空間に留まることとなった。
『ソウルキャリバーⅡ』
邪剣が無くなり、安息の日々が訪れたかに見えたが、大小様々な破片として今尚邪剣は
生きていた。「ナイトメア」となった男の手によってそれらは集められ、刻一刻と邪剣の
復活の日は近づき、その日はやってきた。だが、そんな折に邪剣を求めてラファエルなる男が現れる。
ナイトメアは彼を返り討ちにはしたものの、ラファエルの決死の一撃が邪剣の中核たる眼を貫き、邪気が急速に弱まる。そして正気を取り戻したジークフリートの目の前に霊剣が現れ、その霊剣によって邪剣の中心は穿たれた。そして、互いを抑え込む膠着状態となったまま、二振りの剣は眠りにつくのであった。
『ソウルキャリバーⅢ』
ソウルキャリバーによって穿たれた瞬間、ソウルエッジの意思は悪しき炎となって、ジークフリートが脱ぎ捨てたかつての鎧に取り付いた。
そこへ現れたザサラメールの手により、邪剣はナイトメアとして復活を遂げる。そして、時を同じくして復活した霊剣を携えたジークフリートが現れ、邪剣を携えたナイトメアと再び対峙する。最初の一合によって生まれた凄まじい衝撃と共に決戦の舞台は姿を変え、混乱が収まった時には両者はそれぞれの剣と共に姿を消してしまった。