CV:野澤英義(ジャンプ公式ボイスコミック)
概要
鎌倉幕府の若き守護神と呼ばれる武士。武勇・教養・家柄・人望と全てを兼ね備え、主君の北条家からの信頼も篤かった。
本編の主人公であり、後にライバルとなる北条時行も第一話の時点では彼と親しげな様子を見せており、
しかし密かに叛意を抱いており、後醍醐天皇と内通して京の幕府軍を壊滅させ、わずか24日で鎌倉幕府を滅亡させた。
ちなみに天皇の諱「尊治」から偏諱を受け尊氏と改名し、足利尊氏と名を改めるのは、北条家滅亡後の事である。(高氏の高の字は、北条高時より拝領)
また、松井作品に独特の人間離れした人間、もしくは人間的な人外に当たる存在であるらしく、時行の保護者となった諏訪頼重が味方側の人外であるとした場合、彼は敵側の人外に当たる存在として作られたようで、頼重が後光を光らせるのとは裏腹に、尊氏は瞳の数が増えているという形で人外への変貌を始めている。
史実
史実の足利尊氏については当該項目を参照。
当該項目に詳しいが、なんというかこの人、「稀代の英雄」と「愛すべきヘタレ」が1人の人物の中に同居してる、ナーロッパにいたら大人気になりそうなキャラクターであったらしい。
少なくとも、作品序盤においては、そういう部分が本作ではガン無視されるのか、はたまた反映されるのかもみどころの一つになっている。
また、史実においての尊氏は、一度は後醍醐天皇について鎌倉幕府を滅ぼしたものの、結局は後醍醐天皇と対立しており、後にともに鎌倉幕府と戦った楠木正成・新田義貞の二名とも敵対している。
その為、本作においては未だに謎に包まれた存在である後醍醐天皇と尊氏とのやり取りが、どのように描写され、それに対して時行の行動や心境がどのように描写されていくことになるのかが、本作の一つの軸となると思われる。