楽譜は「→A↓ →A↓」
時のオカリナではトライフォースが収められている「聖地」へと繋がる、時の神殿の中の「時の扉」を開くための鍵になるメロディとして登場した。リンクはゼルダ姫との計画通り、見事に時の扉を開き、その先にあるトライフォースをガノンドロフよりも先に手に入れ、世界が闇に包まれることを事前に阻止しようとしたのだが…
また同作品では、時の扉と同じ紋様を持っているブロック(通称「時のブロック」)の近くで時の歌を吹くとブロックを消滅させられたり、またもう一度吹くと再度出現させられた。ブロックを足場などにして謎を解いていくダンジョンも多い。
ムジュラの仮面ではゲームシステム上において必須の歌として登場した。
今作はリンクがタルミナという世界に到着してから3日後(72時間後)に世界が滅亡し、強制的にゲームオーバーになるという仕様を取っているが、この時の歌を奏でることによって最初の日の朝まで時間を戻すことが出来る。当然、ゲーム内の72時間(≒現実でのおよそ1時間)でこのゲームをクリアすることは不可能であるため、世界の滅亡が近づくたびに逐一時間を巻き戻して攻略を進めることとなる(時間が巻き戻るとダンジョンの攻略状況はリセットされるが、ダンジョンをクリアした証となる「亡骸」や重要アイテムなどは保存される)。
また時の歌のもう一つの重要な効果としてセーブ機能が挙げられる。逆に言えば、時の歌を吹くことでしかセーブできないのである(GC版などではセーブ方法が他にもある)。時間を巻き戻しても保存される要素があることは前述したが、保存されない要素の方が圧倒的に多い。消費アイテムの個数や所持しているルピー(お金)の数(銀行に預ければこちらは回避できる)、そればかりではない、ダンジョンを最後までクリアしていなければ途中まで進めた謎解きも、劇中に登場する登場人物とのサブイベントも、それら全てが保存されない。セーブひとつするためにためらいを禁じえないプレイヤーも多かったことだろう。
また今作はこの時の歌を吹くための楽器(時のオカリナ)を奪われた状態からスタートするため、時のオカリナを奪い返すまでセーブが出来ない仕様となっている(もちろん、GC版などでは出来るが…)。このように、ムジュラの仮面では時のオカリナに比べてずっと時の歌を吹く機会が増えた。
ほかにこの時の歌の派生として、ムジュラの仮面では時間を次の朝6時、または夕方6時までスキップすることが出来る「時の重ね歌」(楽譜は「→→AA↓↓」)、時間の進むスピードを約1/3にまで落とすことが出来る「時の逆さ歌」(楽譜は「↓A→ ↓A→」)がある。ちなみに時の逆さ歌を使えば、時のオカリナを奪い返してからの72時間(≒現実でのおよそ3時間)でゲームクリアをすることも可能である。