概要
富士見ファンタジア文庫より刊行されていた秋田禎信のライトノベルで、スレイヤーズと並ぶファンタジア文庫の金字塔。
現在はTOブックスに移籍し新装版を発売し、更に続編も刊行された。
これらを本編として刊行しながら、同時進行でドラゴンマガジンでは第1部突入前のトトカンタでのオーフェンの貧乏ヤクザ生活を描いたギャグ短編「無謀編」が連載されていた。
また、TOブックス移籍後の2020年1月にこのタイトルで再アニメ化されている。
第1・2部(富士見ファンタジア文庫時代)
全20巻。
サブタイトルは、第1・2部は「我が○○を or 我が○○に××(命令形の動詞)△△」という形で統一されており、ストーリーを顕著に言い表している。
物語はオーフェン一行がキムラックとの戦いを終えるまでを「第1部(西部編)」、キムラックから出て聖域での決戦に臨むまでを「第2部(東部編)」としている。
TOブックスから新装版として1冊あたり2巻分収録し、全10巻刊行された。
新シリーズ(TOブックス時代)
第2部以降の時代を描く新シリーズが、TOブックスから刊行されている。
旧シリーズであった、サブタイトルの法則性はない。
キエサルヒマの終端 / あいつがそいつでこいつがそれで
第2部と第3部をつなぐエピソード。元は作者の秋田が、文中の固有名詞をすべて代名詞にした「あいつがそいつでこいつがそれで」を自身のウェブサイト上で発表し、後にTOブックスから、代名詞を固有名詞に修正し、「キエサルヒマの終端」として発売した。
第2部の戦いの結果、王権反逆罪にかけられ、外洋への開拓に出るオーフェンを、クリーオウが追う様が描かれる。
第3部(未刊行)
原大陸に辿り着いたオーフェンらが、そこで出会う新たなる敵と戦い、新たな定住地を獲得する物語。
作者によると、執筆予定はない。
第4部
第2部から20年後の原大陸を舞台にしたシリーズ。
共通タイトルこそ「魔術士オーフェンはぐれ旅」だが、名目上の主人公はオーフェンではなく、レティシャの息子マヨール・マクレディとなっている。
本筋としては「約束の地で」から「女神未来(下)」までの全7巻で終了し、番外編である「魔王編」「手下編」が合わせて刊行されている。
その他
第4部完結後に刊行された、「はぐれ旅」第1巻「我が呼び声に応えよ獣」に繋がる書き下ろし長編。
コミクロンを主役にした「コミクロンズ・プラン」、ハーティアを主役にした「ハーティアズ・チョイス」が刊行されている。