小山よし治
こやまよしじ
概要
CV:坂口賢一(初代)
CV:池田知聡(第611話Aパート2007年9月14日~)
野原みさえの父である。妻はひさえ。
熊本県在住。しんのすけからは「九州のじいちゃん」と呼ばれることが多い。
中学校の教頭をしていたこともあり、性格は頑固な古典的な九州男児といったところである。
対照的な性格である野原銀の介とは犬猿の仲のようにみえて、その実は、子供のような言い争いをする程度で仲よさそうである。しかし、ひまわりが生まれた時は互いに「あいつより先に帰るものか」と意地を張って野原家に長居してしまい、みさえから「Wジジイはよ帰れ」と悪態を突かれ、ついには怒らせてしまったことがある。
不良学生たちを怒鳴りつけて注意したことがあるが、逆に「時代遅れのカミナリオヤジ」とバカにされてしまい自信喪失となってしまう。しかし、そこへ通りかかったしんのすけと銀の助の会話を聞いてしまい、しんのすけの「九州のじいちゃん好き」と、銀の助「骨があっていい男」という言葉を耳にし自信を取り戻した。
性格
前述の通り頭のカタい人物であり典型的な亭主関白。自らを「九州男児」と誇らしげに呼称している。このためスケベなひろしとはウマが合わず、ひろしからは露骨に苦手意識を持たれていた。アニメでは、みさえの恋人として紹介されたひろしと顔を合わせるが怒りを爆発させてしまい、ひろしを追い払ってしまっている。
と、こう書くと厳格な男性に思えるだろうが、登場回数が増えるに連れて「実は女にだらしない」という浮気性な一面が描かれるようになった。女の前で自己アピールしてモテようとするたびに妻ひさえから睨まれるという構図は、野原家の夫婦そのものである。
また妻やみさえに対し上から目線な態度を見せるが、本当に怒った二人にはまったく太刀打ちできないためエセ亭主関白(父親の威厳無し)となっている。またアニメでは、ひさえの献身ぶりは戦略であり、よし治は「妻がいないと何もできないので肝心の場面では妻に逆らえない」とまさえに見透かされている。
エピソード
むさえがニート生活していることをしんのすけから聞き、突然、野原家を訪れ無理やり実家へ連れ戻そうとする。その際に見合いをして身を固めさせる旨を告げた。強硬な態度にむさえも「本当はカメラマンを続けたい」という本心を叫んでしまう。これこそがよし治の狙いであり、むさえの本心を引き出させることが目的だった。実は幼少期のむさえにカメラを向けられたことがあり、その時に思わず笑顔を見せた写真を撮られていた。この時の写真は今でも持っており、それをむさえに見せ励ましたことでやる気を取り戻させた。そこで「3ヵ月でカメラマンとして芽が出なかったら熊本に帰郷する」と言い渡し、またひと騒動となるのだった。