概要
花京院典明がDIOとの最終決戦の際に繰り出した法皇の緑(ハイエロファントグリーン)の応用技である。
ハイエロファントグリーンは、遠隔操作型のスタンドとしては珍しく人型のスタンドであり、身体を紐状に伸ばす能力を持ち。最大100メートルという破格の射程距離を持つ。
これを応用し、敵の周囲半径20mに張り巡らせたものが「法皇の結界」である。
紐全部がハイエロファントグリーンであり、相手が触れた瞬間に花京院に察知されると共に必殺のエメラルドスプラッシュが発射される(もちろん花京院が任意で全箇所から発射も可能)。
後のハーヴェストやバッドカンパニーのような群体型スタンドと違って、引き伸ばしたハイエロファントグリーン1体なので、紐が切断されたりすれば花京院へのダメージフィードバックはあるが、肉体が細かくなっている為か、1本1本のダメージフィードバックは少ない模様。
隙を突いてDIOを「法皇の結界」で囲む事に成功した花京院。花京院にはDIOのスタンド『世界(ザ・ワールド)』の詳細は不明だが、現時点で判明している近距離パワー型スタンドとはしては異常な10メートルの射程距離、DIO自身の人間遥かに上回る身体能力(他にも気化冷凍法や空裂眼刺驚があるがスタンドには通じない)、この囲まれた状況ではどちらを活用しようとも、結界から脱出するにはハイエロファントの紐に触れねばならず、動かなければエメラルドスプラッシュの餌食。よしんば紐が切られてダメージを受けたり、エメラルドスプラッシュを防がれたとしてもザ・ワールドの能力を見ることが出来るという数段構えの策であった。
『くらえッ!DIOッ!半径20mエメラルド・スプラッシュをーーーッ!』
・・・だが花京院は次の瞬間には腹に大穴を空けられて近くのビルの貯水タンクに吹き飛ばされていた。しかし薄れゆく意識の中、法皇の結界が「知覚される事なく全部同時に切断された上更に自分に攻撃した」という事が、彼にザ・ワールドの能力が「時間停止」であることに気づかせた。
『最後の……エメラルド・スプラッシュ… メ…ッセージ……で…す…これが…せい…いっぱい…ですジョースター…さん 受け取って…ください… 伝わって……… ください……』
文字通り死力を尽くしエメラルドスプラッシュを時計台に撃ち込み。DIOと戦闘中のジョセフ・ジョースターへのメッセージを送る花京院は散った。そしてジョセフから承太郎へと更に伝わり、花京院のメッセージは見事DIOを倒す切り札となったのである。