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テルミット・プラスの編集履歴

2021-03-30 22:16:43 バージョン

テルミット・プラス

てるみっとぷらす

福井晴敏の小説作品に登場する架空の兵器。

概要

TwelveY.O.」で初登場するアメリカ軍が開発した特殊焼夷弾で、テルミット焼夷薬にその燃焼を倍加させる特殊溶液を加えた2液混合型液体爆薬。

その威力は6000度の熱放射の他、爆風と衝撃波で起爆点から半径1.5㎞の空間を破壊しつくすというもので、「放射能抜きの核爆弾」と例えられるほど。

化学兵器「GUSOH」の焼却処理に用いられる他、核兵器を除けば気化したGUSOHに対抗できる唯一の手段であることから「解毒剤」とも称されている。


劇中での活躍

「TwelveY.O.」の終盤で初登場。辺野古基地地下に設けられたGUSOH研究施設「GUSOHの門」の自壊システムとして備えられており、漏出したGUSOHを基地もろとも焼却処分した。このことは表向きは爆発事故「辺野古ディストラクション」として処理されている。

その後続編の「亡国のイージス」でも登場。北朝鮮工作員の手によりGUSOHを搭載した護衛艦いそかぜ」を撃沈すべく、アメリカ軍から供与を受けて対空ミサイル(兼対艦ミサイル)の弾頭としてF-15Jに搭載されるが、攻撃直前でGUSOHが搭載されなかったことが判明し攻撃は中止された(映画版ではF-15JはF-2に変更されており、それに伴い弾頭として搭載されるミサイルも93式空対艦誘導弾に変更されている)。


先述した通り通常兵器でありながら核兵器に匹敵するほどの威力を有する兵器だが、まだまだ解決しなければならない課題が存在したらしく、結局実戦配備は見送られたことが「Op.ローズダスト」で語られている。


派生型

TPex

「Op.ローズダスト」に登場するテルミット・プラスの改良型である3液混合型液体爆薬。TPexとは「テルミット・プラス・エキストラ」の略で、「ティーペックス」と読む。

防衛庁が亡国のイージスでの事件の際にアメリカ軍から供与されたテルミット・プラスを改良したもので、テルミット焼夷薬に加える特殊溶液を2種類に増やすことでテルミット・プラスの3倍強の威力を実現した。一方で液体の混合から起爆させるまで15分かかり、もしその間に空気に触れた際は無力されてしまうという弱点がある。また特定の電磁波を発するため位置探知が可能で、その為のセンサーも用意されている。


劇中では自衛隊への導入が決定されていたが、核実験を思わせるような内容の起爆実験映像が外部に流出した結果、マスコミに煽られた国民の反発に遭って導入見送りとなってしまった。その後は試料が開発に携わった火薬メーカー「大和化成」に保管されていたが、紆余曲折の末テロリスト集団「ローズダスト」に強奪されてしまう。


関連タグ

福井晴敏 TwelveY.O. 亡国のイージス

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