概要
ver1.4.2アップデートにて追加された大型ボスモンスター。
ジ・エンドと呼ばれる別世界に存在する『エンダードラゴン』と並ぶボスモンスターであり、
通常モンスター『ウィザースケルトン』を倒すと稀にドロップする『ウィザースケルトンの頭」3つをT字に並べたソウルサンド(ネザーで採れる、動きが遅くなる黒い砂。ネザーウォートの育成にも使われるブロック)かソウルソイル(ネザーのソウルサンドの谷で採れる土)の上に並べる事で召喚される。
エンダードラゴンが住むジ・エンドに行くために必要となるのがエンダーマンの落とすアイテムであるのに対し、このウィザーを呼び出すのに必要なアイテムを落とすウィザースケルトンはネザー(地獄)と呼ばれる異世界に稀に生成される『ネザー要塞』のみで出現する。
特徴
召喚されたウィザーはまず自爆して周囲の地形を破壊した直後に空中を浮遊し、アンデッド以外の生物を無差別に攻撃し始める。
これにはプレイヤーや動物以外にもクモやクリーパー等のモンスターも含まれている。
発射された頭は着弾すると爆発し周囲にダメージを与えるほか、着弾点の周囲の爆発耐性が低いブロックを破壊しつつ、ダメージを受けた生物に「ウィザー」の状態異常を与える。
この状態異常になった生物は一定時間体力が減り続け、その分ウィザー自身の体力が回復するという吸い取られ式の厄介な物。
また、通常の毒が残り体力0.5で解除されるのに対し、ウィザー状態はそのまま体力が0になってしまう他、食らうと体力表示が真っ黒になって見づらくなるという特徴もある。
基本的には浮遊しながらこの頭を発射しつつゆっくり移動していくだけであるが、この頭の威力が割りと洒落にならない上に圧倒的な弾幕量、加えて状態異常とブロック破壊効果を持っており、本体の機動力も相まってかなり厄介なボスキャラである。
さらに体力が半分を切るとバリアを展開し、飛び道具による攻撃が一切効かなくなる。
この状態になると行動パターンが代わり、頭を飛ばす攻撃に加え、体当たりによる攻撃を仕掛けてくるため、その隙を突いて剣で攻撃するしかないうえ体力はかなり多く、倒すのは非常に難しい。
ウィザーもアンデッド系のモンスターであるため、アンデッド特攻のエンチャントが非常に有効な他、回復のスプラッシュポーションをぶつけてもダメージを与えることができる。
通常ウィザーが頭の爆発で破壊できるブロックは爆発耐性が20未満のごく柔らかいブロックだけであり、ガストの火の玉同様、丸石でさえも破壊することができない弾幕攻撃用の弾。
だが難易度Normal以上で発射することがある、弾速が遅めの青い頭による爆発は、プレイヤーが扱えるブロックの中では最高の爆発耐性を有する黒曜石のブロックだろうと破壊するという性能を誇り、これによってウィザーはMinecraft世界で初の『黒曜石ブロックを自力で破壊できるモンスター』として君臨している。
(正確にはシステム上破壊できない『岩盤』ブロック以外の全てを破壊する)
しかしながら、難易度Normal以上の場合はダメージを受けると確実にこの青い頭が一発発射される、所謂『撃ち返し弾』のような性質を持っているのだが、この青い頭の爆発に触れるとウィザー自身もダメージを受けるため、狭い空間で一度ダメージを受けると青い頭の爆発ダメージに対して青い頭が発射され、また自爆ダメージを受け…という無様な無限ループになることもある。
一度召喚すると空中から爆撃をしまくり、あらゆるブロックを破壊しまくるため、下手に村や街の近くで召喚してしまうとテロになりかねないという恐ろしいボスモンスターである。
このように厄介なボスモンスターだが、他では入手することのできないアイテム『ネザースター』を確定で1つドロップする。
このアイテムはブロック『ビーコン』の材料であり、このブロックは設置することで神々しいビームを天に向って放ち、ピラミッド状に下に積んだ鉱石ブロックの段数に応じて近づいたプレイヤーに様々なプラス効果を与える。
備考
ウィザーの作成方法はおよそ通常プレイでは全く気付き難い手順であるが、デフォルト状態の装飾アイテム、『絵画』の図柄の一種にウィザーの作成方法
(T字型に積んだソウルサンド(ソウルソイル)の上に3つのウィザースケルトンの頭蓋骨)を描いたと見られるものがあり、それが唯一のゲーム内ヒントである。
ウィザーは統合版とJava版で仕様が異なり、状態異常のウィザーで体力が回復しない代わりに体力がJava版の二倍ある他、身体を水平に倒して突進してくるダッシュアタックを使用してきたり、体力が半分を切るとウィザースケルトンを3体程召喚し、死ぬ時は盛大に爆発する等、演出や強さも共に歯応えのあるボスとなっている。
ウィザーによってmobが殺害されるとその場所にウィザーローズという黒い花が咲く、もしくはドロップする。踏むと短い間ウィザーの状態異常を受けるが、植木鉢に入れておけば安全に観賞用として楽しめる。
ウィザーは召喚された後に爆発と共に少し上昇する習性があるが、これを利用してネザーの天井である岩盤近くまで掘り進め、限界の高さでウィザーを呼び出す事でウィザーを天井の岩盤の中にハメることができる。
この状態になるとウィザーは岩盤を通り抜けようとしてハマり続けるため、
爆発ダメージを受けない程度の距離からウィザーを剣で攻撃し続ける事で容易に倒すことができる。
また、態々岩盤を利用しないでも地下深く、狭い洞窟の中を利用してウィザーを誘導することで、比較的に簡単にウィザーを倒してしまう方法がユーザーにより発見されている。
その最たる物では流れるマグマと流れる水が接触すると丸石が生成されるのを利用した『丸石製造機』と呼ばれる機構により、ウィザーの頭を埋めてしまい、延々と窒息させるという物であり、この方法ではプレイヤーは一度足りともウィザーを攻撃する必要はない。
しかしウィザーは体にぶつかったブロックを粉々に壊す力を持っているため、少しでも設計をミス、或いはハメから脱出されて外に出られでもしたら被害は計り知れないため、ハメるにしても万全な状態で行った方が良い。
難易度を固定している場合は絶望的だが、エンダードラゴンと違って、最悪ピースフルにすれば消滅する。
また素材を集める手間はあるが、地上の被害を考えればまだマシである。
余談
擬人化される場合、ケルベロスと同じようにパペットでの表現が多い。